レポート
エヴァートンは今夏の最優先補強ポイントである右サイドバックの解決策として、トッテナムのジェド・スペンス獲得に強い関心を示している。スペンスは昨季、デスティニー・ウドギの負傷により主に左サイドバックとして44試合に出場し、安定したパフォーマンスで評価を高めた。これがイングランド代表入りにつながり、現在はワールドカップでラウンド16の勝利に貢献した。
エヴァートンはスペンスへの関心が複数メディアを通じて報じられており、Football Insiderは「デイヴィッド・モイーズが右サイドの補強を最優先としており、スペンスを強く望んでいる」と報じた。右サイドはここ12ヶ月間問題を抱えており、シェイマス・コールマンが退団し、昨季は本来センターバックのジェイク・オブライエンが右サイドを務める状況だったため、即戦力の獲得が急務となっている。
しかし、ジャーナリストのピート・オルークは「エヴァートンが欲しがっているのは事実だが、スパーズが手放すとは思えない」とコメント。スペンスは右左どちらも対応できる汎用性を持ち、デゼルビ体制においても重要な戦力として評価されているため、クラブが放出に前向きとは考えにくいとした。
さらに、トッテナム内部情報に詳しいポール・オキーフによれば、エヴァートンはスペンス獲得に向けて2,500万ポンドを支払う意思を示しているという。しかし、スペンスはノースロンドンのクラブでまだ3年の契約を残しており、ワールドカップでの活躍によって市場価値が上昇しているため、この金額ではスパーズを動かすことは難しいと見られている。クラブはより高額のオファーが提示されない限り、放出を検討する段階にすら入らない可能性が高い。
記事解説
今回の報道は、スパーズがスペンスを“売却候補”ではなく“重要戦力”として扱っている姿勢を明確に示している。昨季の44試合出場は偶然ではなく、ウドジエの負傷により左サイドを任された中で安定した守備と推進力を発揮し、デゼルビ体制の要求に応えた結果だ。ワールドカップでの評価上昇もあり、クラブが安易に放出する理由は存在しない。
一方のエヴァートンは右サイドの問題が深刻で、モイーズがスペンスを“最適解”と見ていることは理解できる。しかし、提示額の2,500万ポンドは、契約残存期間・年齢・代表実績・市場価値の上昇を踏まえると、スパーズにとって魅力的とは言えない。オルーク記者が「驚く」と述べた背景には、クラブ内部の評価が高く、放出の可能性が低いという現実がある。
総じて、スペンスの移籍は“エヴァートンが強く望む一方で、スパーズは強硬姿勢”という構図であり、交渉が進む可能性は現時点では低い。ワールドカップでの活躍が続けば、むしろスパーズが彼を来季の戦力として確保する方向性が強まると見られる。
投稿元:Tottenham’s Djed Spence stance revealed as Everton push for £25m deal

