レポート
トッテナムは今夏の大型補強で守備と中盤を完成させた後、前線の再構築を最優先フェーズとして進めている。ロベルト・デゼルビはすでに6名の新加入を得ており、ゴールキーパー1名、ディフェンダー3名、ミッドフィルダー2名が加わったことで、次の補強ポイントは「左サイドアタッカー」と「ストライカー」とされている。
スパーズは昨季の得点力不足により残留争いに巻き込まれた経緯があり、前線の強化は今夏の補強戦略の核心となっている。特に、シャビ・シモンズとウィルソン・オドベールがACL負傷で長期離脱し、デヤン・クルゼフスキも昨季全休、リシャルリソンの去就も不透明な状況で、前線の層は大きく揺らいでいる。
その中で、マンチェスター・シティのサヴィーニョは昨夏からの最重要ターゲットであり、ファブリツィオ・ロマーノは「1にサヴィーニョ、2にサビーニョ、3にサビーニョ(“Savinho is number one, two and three for Tottenham.”)」と日本対オランダで実況を務めた本田圭佑が「ガクポ推し」に用いた表現を模倣して強調。昨夏はシティがサヴィーニョのスパーズ行きを阻んだが、今夏は交渉が再開されており、スパーズは再び獲得に強い意欲を示している。
さらにロマーノは「ガクポもスパーズが望む選手だが、リヴァプールが放出に前向きではない」と説明し、状況はリヴァプール次第とした。また、ACミランのラファエル・レオンも候補として名前が挙がっており、左サイドの補強候補は複数存在する。
記事解説
今回のロマーノの発言は、スパーズの左ウィングの補強の優先順位を明確にするものだ。「1にサヴィーニョ、2にサヴィーニョ、3にサヴィーニョ」と表現されたのは、デゼルビの攻撃モデルにおいて、サヴィーニョの持つ縦への推進力、ライン突破力、守備の切り替えの速さが完全にフィットするためだろう。昨夏に成立寸前まで進んだ経緯もあり、クラブは1年越しの本命として扱っている。
一方で、ガクポやレオンは「優れた代替案」であり、サヴィーニョの交渉が難航した場合の選択肢として位置づけられている。特にガクポはデゼルビが高く評価するタイプだが、リヴァプールが放出に消極的であるため、交渉の主導権はスパーズ側にない。レオンは高額の取引が必要となるため、財務面の判断が伴う。
また、前線の補強が急務とされてきた背景には、負傷者の多さと既存戦力の不確実性があったものの、金曜のプレシーズン初日にはクルゼフスキ、オドベール、クドゥスがすでに合流しており、復帰が当初想定より早まる可能性も出てきた。これにより、アタッカー陣の層が一気に薄くなるという最悪のシナリオは回避される可能性があり、前線補強の優先度や重要度が今後変動する余地も生まれている。デゼルビ体制は前線の流動性と連携を重視するため、復帰状況と既存戦力の再評価が補強戦略に直接影響することになる。
投稿元:Fabrizio Romano names Tottenham’s three transfer priorities

