レポート
ノッティンガム・フォレストはルーカス・ベリヴァル獲得に向けて動きを強めており、すでにトッテナムへ正式オファーを提示したものの、クラブ側はこれを拒否したようだ。ベリヴァルは今夏の移籍を希望しており、本人は本来の適性である“インサイド型の8番”としてプレーできる環境を求めている。一方、スパーズは現時点で放出に前向きではなく、デゼルビ体制の中長期的戦力として評価している。
フォレストは、エリオット・アンダーソンがマンチェスター・シティへ移籍したことで中盤の主力を失い、その穴埋めとしてベリヴァルを最優先ターゲットに設定。昨季は残留争いに巻き込まれたが、オリヴァー・グラスナー新監督の下でクラブの方向性を変えようとしており、オーナーのマリナキスは“野心的な補強”を進める姿勢を示している。
ただし、ベリヴァル本人はフォレスト移籍に慎重で、欧州の大会に出場しないクラブへの移籍はキャリアの停滞につながる可能性があると見られている。元マンチェスター・ユナイテッドのチーフスカウト、ミック・ブラウンも「フォレストは彼を本気で望んでいるが、選手が欧州圏外クラブを選ぶかどうかが最大の焦点」と指摘している。
スパーズは今夏すでに複数選手を放出しているが、中盤はトナーリ、フェルナンデスの加入により競争が激化。ベリヴァルはベンタンクール、トナーリ、フェルナンデス、アーチー・グレイ、サール、マディソンとポジションを争う必要があり、本人の出場機会への不安が移籍希望の背景にある。ただし、クラブは4,500万ポンド級の価値を持つ若手を安易に手放すつもりはなく、残留させる場合は明確な役割を提示する必要がある。
記事解説
今回の報道で最も重要なのは、フォレストが“本気でベリヴァルを欲している”一方で、スパーズは“売却に消極的”という構図が完全に固定化している点だ。フォレストはアンダーソン流出で中盤の核を失い、即戦力かつ将来性のある選手を求めている。しかし、欧州戦に出場しないクラブへの移籍はベリヴァルにとって魅力が乏しく、本人の慎重姿勢が交渉の最大の障壁となっている。
スパーズの難しさは、中盤の競争が激化しているにもかかわらず、ベリヴァルが依然として“将来の中心選手”として評価されている点だ。トナーリとフェルナンデスの加入で出場機会は減る可能性があるが、ベリヴァルの潜在能力は非常に高く、クラブとしては簡単に放出する選択肢は取れない。選手の希望とクラブの評価が食い違っているため、今後の交渉は複雑化する可能性が高い。
売りオペの観点では、ここでベリヴァルが出場機会を得ぬままシーズンを過ごすと、成長機会を奪うと共にその市場価値は激減する厳しい状況に追い込まれる。スパーズがベリヴァルを残すのであれば、ベンタンクールやサール、アーチー・グレイらのいずれかを放出することで、現有戦力の出場機会を確保する必要がある。今夏の「売りやすさ」においては資金力がありそうなフォレストに関心を向けられるベリヴァルになりそうだが、今後の動向は簡単には読めなそうだ。
投稿元:One club hope to convince £45m Lucas Bergvall despite Tottenham’s reluctance to sell

