レポート
スパーズは今夏すでに4件の売却で8,510万ポンドを確保しており、補強と並行して売却面でも高い効率を見せている。この記事では、トッテナムの“直近20件の選手売却”を金額順にまとめている。スパーズは歴史的に大型売却を得意としており、ギャレス・ベイルの8,510万ポンド(2013年)、ハリー・ケインの8,100万ポンド(2023年)など、欧州でも屈指の高額取引を複数成立させてきた。今夏は補強総額2億3,700万ポンドに対し、売却で8,510万ポンドを回収しており、ネット支出は1億5,190万ポンド。補強と売却の両輪でデゼルビ体制の再構築が進んでいる。
なお、今回のランキングは、トッテナムがここ数年で行ってきた「時系列で直近の20件の売却」を対象にしており、歴代の高額取引ベスト20を網羅したものではない。つまり、ギャレス・ベイルのような過去の超高額売却の一部は含まれておらず、「最近のスパーズがどのような値段で誰を手放してきたか」を見るためのリストだ。これにより、現在の経営体制の売却オペレーションの傾向や、選手の“売り時”をどう判断してきたかが、最新の事例に絞って可視化される。
直近20件の売却ランキング(最安→最高額)
1. ムサ・シソコ → ワトフォード:300万ポンド
2. ジオヴァニ・ロチェルソ → ベティス:420万ポンド
3. ブライアン・ヒル → ジローナ:510万ポンド
4. アルフィー・デヴァイン → プレストン:600万ポンド
5. キャメロン・カーター=ヴィッカーズ → セルティック:600万ポンド
6. アレホ・ベリス → バイーア:780万ポンド
7. ダビンソン・サンチェス → ガラタサライ:810万ポンド
8. ハリー・ウィンクス → レスター:1,000万ポンド
9. ジョー・ロドン → リーズ:1,000万ポンド
10. トビー・アルデルヴァイレルト → アル・ドゥハイル:1,110万ポンド
11. ピエール=エミール・ホイビュア → マルセイユ:1,150万ポンド
12. フアン・フォイス → ビジャレアル:1,280万ポンド
13. エメルソン・ロイヤル → ミラン:1,370万ポンド
14. オリヴァー・スキップ → レスター:2,000万ポンド
15. ソン・フンミン → LAFC:2,000万ポンド
16. ラドゥ・ドラグシン → フィオレンティーナ:2,140万ポンド
17. スティーヴン・ベルフワイン → アヤックス:2,670万ポンド
18. ブレナン・ジョンソン → クリスタル・パレス:3,400万ポンド
19. ヴシュコヴィッチ → ブライトン:5,000万ポンド
20. ハリー・ケイン → バイエルン:8,100万ポンド
記事解説
今回のランキングは、トッテナムの2021年夏の移籍市場以降の「20件の売却」を対象にしており、歴代の高額取引ベスト20を並べたものではない。2021年夏には、全盛期には世界トップ10に入るほどの市場価値を持っていたデレ・アリが、クラブをフリーで去ったという象徴的な出来事も含まれている。
つまり、このリストは「最近のスパーズがどのような値段で誰を手放してきたか」を時系列で可視化するものであり、過去の売却判断の精度や、選手の“売り時”をどう扱ってきたかを読み解く材料となる。
その視点で見ると、ランキングの上部にあるより安価で売却された選手たちの存在が、旧経営体制が“売り時を誤った”ケースを多く抱えていたことを浮き彫りにしている。実力がありながら契約年数の管理不足で市場価値を毀損した例、監督交代の混乱で適切な評価を得られなかった例など、クラブが長年抱えてきた構造的な問題が数字として表れている。
一方で、ダニエル・レヴィ体制から経営陣が刷新されたこの1年は、売りオペが明確に改善している。デヴァイン、ベリス、ドラグシン、ジョンソン、ヴシュコヴィッチの5件は、適切なタイミングで市場価値を見極め、将来性のあり、価値がまだ落ちてない選手を高値で売却するという新しい方針が機能していることを裏付ける象徴的な取引だ。
これらの成功により、クラブは守備と中盤の大型補強を迅速に進めるための資金を確保できており、残る課題であるアタッカー陣の補強に集中できる環境が整っている。今後も、売りオペの質を高め続けることが移籍市場でスカッドの完成度を左右する決定的な要素となりそうだ。
投稿元:Tottenham’s last 20 player sales ranked from cheapest to most expensive

