レポート
トッテナムは、ラドゥ・ドラグシンのフィオレンティーナ移籍について、ローン+買取義務の条件で合意した。ローン料は100万ポンド、来夏の買取額は1,550万ポンドで、合計1,650万ポンドとなる。フィオレンティーナは2026/27シーズンの給与を全額負担し、ドラグシンは週明け早々にもメディカルを受ける予定だ。
ドラグシンは昨季の出場機会が限られ、新加入のセンターバックが複数加わったことで序列がさらに後退していた。本人は今夏の退団を希望しており、クラブも状況を踏まえて移籍を容認した。フィオレンティーナは1月にも獲得を試みていたが、その時は成立しなかった経緯がある。
今夏のトッテナムは、ロバートソン、セネシ、ドゥブラフカをフリーで獲得し、ファンヘッケを5,200万ポンド、フェルナンデスを8,500万ポンド、トナーリを1億ポンドで獲得している。センターバックはロメロ、ファン・デ・フェン、ダンソ、セネシ、ファンヘッケと層が厚く、ドラグシンは事実上の構想外となっていた。
ドラグシンはスピードを武器とする選手で、守備範囲の広さが特徴だが、デゼルビ体制の中で出場機会を確保することは難しくなっていた。クラブは今夏の補強で大幅な入れ替えを進めており、不要戦力の整理も同時に進行している。ヴシュコヴィッチが5,000万ポンドでブライトンへ移籍したのに続き、ドラグシンも退団する形となった。
フィオレンティーナは来夏の買取義務を受け入れており、ドラグシンは新天地でレギュラー定着を目指す。トッテナムでの2年半は起伏のある期間だったが、本人はより安定した出場機会を求めて移籍を選択した。
記事解説
ドラグシンの退団は、センターバックの序列再編が進む中で必然的な判断となった。
彼は長身ながら直線的なスプリントでは非常に高い最高速度を発揮し、広いスペースでの追走能力は大きな強みとなる。一方で、ボール処理の判断スピードや状況変化への対応といったアジリティ面においてはプレミアリーグではかなり改善の余地があり、デゼルビが重視する“認知と判断の速さ”という要素では他の選手が優位に立っていた。このためファン目線では「ドラグシンがスピードを武器とする選手」と聞いて、違和感を覚えるだろう。
近年はケガの影響もあり、スピードに頼りすぎないポジショニングの習得が課題となっていた。こうした特徴を踏まえると、フィオレンティーナでの新たな環境は、プレースタイルを再構築する上で適したステップとなる。トッテナムは今夏の補強で守備ラインを大幅に入れ替えており、ドラグシンの退団は再構築の流れの中で合理的な判断と言える。
投稿元:Tottenham Agree £16.5m Deal for Radu Dragusin

