レポート
モディリアーニ作品が欧州新記録、ルイス・コレクション初日だけで3億9,260万ドル
ロンドンで行われたジョー・ルイスの個人コレクション売却の初日オークションで、総額3億9,260万ドルが落札された。中でもアメデオ・モディリアーニの裸婦像「Nu assis au collier(ネックレスをつけた座る裸婦)」が6,390万ドルで落札され、欧州のオークションにおけるモディリアーニ作品の新記録を樹立した。
クリムト、フロイドなど名品が次々と高額落札
同日のオークションでは、グスタフ・クリムトの肖像画「Bildnis Gertrud Loew(ゲルトルート・レーヴェの肖像)」が4,790万ドルで落札され、アジアの個人コレクターが競り勝った。また、ルシアン・フロイドの「Sleeping by the Lion Carpet(ライオンの絨毯のそばで眠る)」は3,880万ドルで落札され、1996年にルイスが購入して以来、長年コレクションの中心にあった作品が新たな所有者のもとへ渡った。
ピカソ、シーレ、マグリットなど48作品が出品、翌日も23作品が続く
初日はピカソ、エゴン・シーレ、ルネ・マグリットなど、計48作品が出品された。翌日にはピカソの「Buste de femme(女性の胸像)」など23作品が競売にかけられる予定で、今回の売却は欧州の個人コレクションとして歴史的規模となる見通しだ。
記事解説
今回のオークションは、ジョー・ルイスが長年収集してきた“美術館級コレクション”の一部が市場に放出された極めて稀な機会であり、世界的な注目を集めた。特にモディリアーニ作品の欧州新記録は、ルイス・コレクションの質の高さを象徴している。
ルイスは2022年にスパーズの持株を家族信託へ移した後も、世界有数のアートコレクターとして知られてきた。今回の売却は、単なる資産整理ではなく、長年の収集活動の“総決算”としての意味合いが強い。クリムト、シーレ、フロイド、マグリット、ピカソといった20世紀美術の中心的作家が一堂に並ぶ構成は、個人コレクションとしては異例の規模と質だ。
また、今回の売却は欧州のアート市場における“回復の象徴”とも言える。ニューヨークでは今春、ポロックやロスコなどの作品が記録的価格で落札されており、ロンドンでも同様の勢いが戻りつつある。ルイス・コレクションの売却は、その流れをさらに後押しする結果となった。
翌日のオークションではピカソ作品を含む23点が出品される予定で、最終的な総額がどこまで伸びるかが注目される。
投稿元:Modigliani nude sets European auction record at London art sale

