レポート
スポーティングディレクター探しを一時停止、今夏の最優先事項ではないとクラブが説明
The Independent によれば、スパーズは新たなスポーティングディレクターの招聘を“今夏は行わない”方針を示した。これは6月16日に行われたファン・アドバイザリー・ボード(FAB)会議の議事録で明らかになったもので、ヴィナイ・ヴェンカテシャムCEOが「今夏の最優先事項ではない」と説明した。
補強はランゲ、デゼルビ、モーセンの3名が主導
クラブは昨年10月にファビオ・パラティチを招聘したが、今年2月に個人的理由で退任。現在はヨハン・ランゲ、ロベルト・デゼルビ、そして6月16日に就任したラフィ・モーセン(フットボールオペレーション部門責任者)の3名が今夏の補強を主導している。
ヴェンカテシャムCEOは「我々のチームに自信を持っている。もし既存体制を補完し得る人物が見つかれば迎えるが、夏の移籍市場の最中に行うべきことではない」と述べ、メディアで名前が挙がった候補者についても「我々が接触した事実はない」と強調した。
昨季の“17位”をクラブ首脳が総括、「二度と許されない」と強い危機感
会議では2025/26シーズンの総括も行われ、ピーター・チャリントン会長とヴェンカテシャムCEOは「受け入れがたいシーズンだった」と明言。最終節のエヴァートン戦で辛くも残留を決めた状況を重く受け止め、「すべての判断は“チームを強くするかどうか”を基準に行う」と述べた。
また、批判の的となっていたランゲについてもCEOは「選手の売買はクラブや監督の独断ではなく、ランゲとデゼルビが共同で計画を作っている」と擁護。デゼルビについては「残留してもらうための(残留ボーナスなどの)特別な条件は一切なく、彼は完全にコミットしていた」と説明した。
記事解説
今回の報道は、スパーズが“組織構造の安定化”を優先し、今夏の移籍市場では現行体制で戦う決断をしたことを示している。デゼルビ体制が始動したばかりであることを踏まえ、補強の意思決定ラインを明確にし、混乱を避ける狙いがあると考えられる。
また、昨季の17位という結果をクラブ首脳が強い言葉で総括した点は重要だ。デゼルビの招聘は“クラブの再構築”の中心に位置づけられており、スポーティングディレクターの追加人事よりも、今夏の補強とチーム強化を優先する判断は合理的と言える。
モーセンの就任により、補強・選手ケア・インフラ整備・女子部門までを統括する体制が整ったことで、クラブは“現行ラインで十分に機能する”と判断した可能性が高い。スポーティングディレクター探しは停止されたが、これは後退ではなく“今夏の優先順位の明確化”と捉えるべきだろう。
投稿元:Tottenham give update as search for new sporting director is paused

