レポート
アンダトン「イゴール・チアゴは理想的な補強」
元スパーズのダレン・アンダトンは、イゴール・チアゴこそデゼルビ体制に最も適したストライカーだと語った。スパーズは2年連続17位という苦しいシーズンを経て大規模な刷新を進めており、すでにアンディ・ロバートソン、マルコス・セネシ、ヤン・ポール・ファンヘッケを獲得。中盤ではサンドロ・トナーリやマテウス・フェルナンデスにも関心を示している。
アンダトンは「ケインの代わりを完全に務められる選手はいない。しかし、チアゴはその穴を埋める最も現実的な選択肢だ」と述べ、昨季プレミアリーグで22得点を挙げた実績を高く評価した。
ブラジル代表でも存在感、ただしW杯では序列が揺れる
チアゴは昨季ブレントフォードでハーランドに次ぐ得点数を記録し、ブラジル代表でも5試合2得点。W杯では初戦で先発したが、2戦目はクーニャにポジションを譲った。アンダトンは「それでも彼の能力は揺るがない」と強調している。
リシャルリソンは“9番ではない”、ソランケには期待を残す
アンダトンはリシャルリソンについて「走り回って相手を困らせるタイプで、9番としての得点力は期待できない」と明言。一方で、負傷に苦しんだドミニク・ソランケには「まだ可能性はある」と一定の期待を残した。
アンダトンはデゼルビについて「彼ならスパーズをチャンピオンズリーグに戻せる」と断言。残留争いの中でチームを立て直した手腕を高く評価し、「チアゴはそのスタイルに完璧に合う」と語った。
記事解説
今回のアンダトンの発言は、スパーズが抱える“ケイン後継問題”の核心を突いている。ケイン退団から3年、スパーズは真の9番を見つけられず、リシャルリソンやソランケを起用しながらも得点力不足に悩まされてきた。チアゴは昨季の得点実績、ブラジル代表での経験、そしてデゼルビのスタイルに適した動き出しとフィニッシュ精度を兼ね備えており、確かに“最も現実的な後継候補”と言える。
また、アンダトンが強調した「ギャンブルでもいいからストライカーを取るべき」という言葉は、2年連続17位という現実を踏まえれば極めて合理的だ。スパーズは今夏、DF、MF、WGと補強の動きが活発だが、センターフォワードだけは有力な名前がほとんど挙がっていない。アンダトンの発言は、この“最重要ポジションの空白”に対する危機感の表れでもある。センターフォワードこそがチームの戦績を大きく左右するポジションであり、チアゴはそのターゲットとして有力かつ現実的な存在だ。
デゼルビのスタイルは、前線の選手に高度な判断力と連動性を求める。チアゴはブレントフォードでのプレーからも分かるように、単なるフィニッシャーではなく、周囲を生かしながら自らも点を取れるタイプで、デゼルビの要求に合致する。アンダトンの評価は、単なる懐古的な“OBの意見”ではなく、現実的な補強戦略として十分に説得力がある。
スパーズが今夏の補強で“最後に埋めるべきピース”がストライカーであることは明白であり、チアゴはその最有力候補の一人だ。デゼルビ体制の再構築が進む中で、アンダトンの言葉はクラブの方向性を後押しするものとなっている。
投稿元:Darren Anderton exclusive: Tottenham must sign Igor Thiago

