レポート
スパーズがフランクフルトのウインガー、ジャン=マテオ・バホヤに正式に接触したとGiveMeSportが報じている。The Athleticの移籍リスト(ディールシート)にも「スパーズが代理人と連絡を取った」と記載されており、サヴィーニョ獲得が難航する中で、バホヤが“現実的かつ即戦力の代替案”として最有力に浮上した。バホヤは昨季ブンデスリーガで23.09mph(約37.2km/h)のリーグ最速記録を樹立した選手で、爆発的なスピードと縦への推進力、ドリブル突破を最大の武器とする。
バホヤはフランスのアンジェで育ち、2024年1月にフランクフルトへ移籍。アンジェ時代からスピードとドリブルに優れた“縦突破型ウインガー”として評価され、ブンデスリーガ移籍後はその能力が一気に開花した。昨季は37試合4得点4アシスト、加入後通算78試合で7得点8アシストと数字自体は控えめだが、21歳という年齢とプレースタイルから“伸び代の塊”とされている。フランクフルトはバホヤを£60m前後で評価し、契約は2029年まで残っている。
スパーズはすでにアンディ・ロバートソンとマルコス・セネシをフリーで獲得し、ペドロ・ポロの長期契約延長も完了させたが、攻撃陣は深刻な戦力不足に陥っている。シャビ・シモンズは前十字靭帯断裂で長期離脱、クドゥスも治療中で復帰時期が読めず、昨季のリーグ戦48得点のうち約4分の1をリシャルリソンが占めたことが示すように、チーム全体の得点力は極端に偏っている。デゼルビは「攻撃のアイデンティティを取り戻すことが最優先」と考えており、スピードと個の打開力を兼ね備えたバホヤはその条件に合致する。
サヴィーニョとの交渉は進展が見られず、ファンヘッケへの2度のオファーも拒否されている状況で、スパーズは攻撃と守備の両面で補強が急務となっている。バホヤは得点力こそ課題だが、縦突破・スピード・ドリブルの3点で突出しており、デゼルビの攻撃モデルに適合しやすいタイプといえる。特に相手DFラインの背後を突く動きは、現在のスパーズに不足している要素であり、バホヤの加入は戦術的にも大きな意味を持つ。
記事解説
今回のGiveMeSportの記事は、スパーズの補強戦略が“サヴィーニョ一本化”ではなく“複数の即戦力ウインガーを並行して追う形”に移行していることを示している。The Athleticの移籍リストに接触情報が記載されたことで、バホヤは単なる噂ではなく、実際にスパーズが動いている対象であることが裏付けられた。特にバホヤは、デゼルビが求める「スピードで相手を破壊できるタイプ」の中で最も若く、最も市場価値が伸びる可能性を持つ選手だ。
また、個人的に言えば、現在のスパーズには“相手DFラインの裏を走り抜ける快速フォワード”が不在であり、バホヤのような縦への推進力を持つ選手は戦術的にも補強優先度が高い。シャビ・シモンズとクドゥスの長期離脱により、スパーズは“攻撃の個の力”を失っており、バホヤの加入は前線の構造を根本から変える可能性がある。£60mという評価額は決して安くないが、デゼルビ体制の攻撃再構築を考えれば、十分に投資する価値のあるターゲットといえる。
投稿元:In Talks: Tottenham Make Move to Sign Fastest Player in the Bundesliga

