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【特集】デゼルビの“全方位的再構築”が始まる。ファンヘッケの価格問題、ロメロの去就、中盤の渋滞✒️ゴールド記者の最新ポジション別展望

【特集】デゼルビの“全方位的再構築”が始まる。ファンヘッケの価格問題、ロメロの去就、中盤の渋滞✒️ゴールド記者の最新ポジション別展望

✔ デゼルビは「10〜12人しか残れない」と明言
✔ ファンヘッケ獲得はロメロの売却価格に直結する“70億円問題”
✔ 中盤はパリーニャ問題に加え、アレックス・スコットやワートンら高額ターゲット
✔ 前線は負傷者だらけ、ソランケ最優先もストライカー市場は壊滅状態

レポート

トッテナムは今夏も大規模な再構築に突入する。ロベルト・デゼルビは残留を決めた最終節後、「10〜12人しか残れない」と明言。36名の大所帯を抱えるスパーズは、放出と補強を同時に進める必要がある。欧州カップ戦が無い今季は試合数が減るため、選手の“整理”は避けられない。

GK:ヴィカーリオ退団の可能性、後釜はヴェルブルッヘン最有力

ヴィカーリオはイタリア復帰が濃厚で、複数のセリエAクラブが関心を示している。後釜候補はデゼルビがブライトン時代に育てたバルト・ヴェルブルッヘン(23歳)。ただしブライトンは高額を要求する見込みで、マンチェスター・シティのジェームズ・トラフォード(23歳)も候補に挙がる。一方で、キンスキー(23歳)を育てるために“経験値のあるGK”を1人加える案も検討されている。

SB:ロバートソン加入で左は安定、右はポロとスペンスの競争

左はロバートソン加入で経験値が大幅に向上。ウドギは負傷が多く、ベン・デイヴィスも延長済み。ミッキー・ファンデフェンも左SBをこなせるため、ソウザはローンに出す可能性が高い。右はポロが2031年まで延長し、スペンスと競争する形となる。

CB:最大の焦点は“ファンヘッケ問題”とロメロの去就

セネシをフリーで獲得し、左はファンデフェンと併用可能。問題は右CBだ。スパーズはヤン・ポール・ファンヘッケ獲得に動いているが、ブライトンは契約残1年にもかかわらず7,000万ポンドを要求。もしこの額に近い金額で獲得するなら、ロメロ(28歳)をそれ以上の額で売却しなければ整合性が取れない。ロメロの契約は長期で、欧州クラブがこの額を払えるかは不透明だ。

また、ファンヘッケ加入はルカ・ヴシュコヴィッチの扱いにも影響する。ブライトンは3,000万ポンドでヴシュコヴィッチ獲得を打診したが、スパーズは放出に消極的。欧州戦が無い今季は出場機会が限られるため、ローンが濃厚となる。

MF:パリーニャ問題に加え、アレックス・スコットやワートンら高額ターゲットが渋滞

ビスマは今月末で退団。最大の焦点はパリーニャ(31歳)だが、買い取り額の調整が難航している。さらに、アレックス・スコット(22歳)は8,000万ポンド評価、アダム・ワートン(21歳)は1億ポンド評価と、いずれも超高額。カルロス・バレバも高額必至で、欧州カップ戦なしのスパーズが競り勝つのは容易ではない。

一方、ベンタンクールとギャラガーはデゼルビのお気に入り。ベリヴァルとアーチー・グレイは将来の軸だが、中盤が過密になればどちらかがローンに出る可能性もある。マディソンはプレシーズンで完全復帰予定。サールは昨季の不調から巻き返しが必要だ。

FW:負傷者だらけ、ソランケ最優先も市場は壊滅状態

クドゥスとクルゼフスキは復帰時期未定、オドベールは年末まで不在。デゼルビはソランケを“最重要ターゲット”と見ているが、ストライカー市場は壊滅的で、代替候補は少ない。リシャルリソンは契約残1年で売却の可能性が高い。コロ・ムアニはローン終了で退団。ヴェリスもローン終了でバイーアへ。

若手ではランクシャーが評価を高めており、デゼルビがプレシーズンで見極める予定。デイン・スカーレットは契約残1年で岐路に立つ。メイソン・メリア(18歳)はトップチーム帯同かローンかを判断する段階にある。

WG:サヴィーニョ最優先、サマーフィルやガクポも候補に

サヴィーニョは昨夏、そして冬に逃したターゲットで、今夏の最優先補強。加入すればテルやマイキー・ムーアの扱いに影響するため、どちらかは冬にローンへ出す判断が現実的になる。サマーフィルは依然としてリストに残るが、オランダでは移籍の可能性に懐疑的な声もある。ガクポ(リバプール)、マリック・フォファナ(リヨン)、イブラヒム・マザ(レバークーゼン)などW杯組の名前も挙がっている。

記事解説

この記事が示すのは、デゼルビの再構築が“全方位的”であるという点だ。GKから前線まで、ほぼ全ポジションで入れ替えが発生する可能性があり、特にセンターバックと中盤は構造そのものを作り直す必要がある。ファンヘッケの価格問題はロメロの売却額に直結し、パリーニャ問題は中盤の優先順位を揺らしている。さらに、アレックス・スコットやワートンといった高額ターゲットが渋滞しており、スパーズは“どこに資金を投じるか”を明確にしなければならない。

一方で、欧州カップ戦が無い今季は、デゼルビにとって環境適応の追い風となる。フランク政権が崩壊した最大の要因は“過密日程による準備不足”だったが、今季のスパーズは十分なトレーニング時間を確保できる。これは戦術浸透と選手整理を同時に進める上で大きな利点となる。

最終的に、スパーズが今夏の移籍市場で成功するかどうかは、ターゲットの優先順位をどれだけ明確にし、迅速に動けるかにかかっている。36名の大所帯を整理しながら、必要な補強を的確に行う──デゼルビの“再構築の夏”は始まったばかりだ。

投稿元:De Zerbi’s summer transfer plans with £70m Van Hecke problem that impacts Romero and Tottenham