レポート
W杯グループFのオランダ対日本がダラスで開催され、トッテナムにとって“未来のスパーズ”を先取りするような一戦となった。ミッキー・ファンデフェンと加入目前のヤン・ポール・ファンヘッケが最終ラインで先発し、さらにスパーズが強い関心を寄せるクリセンシオ・サマーフィルが右サイドからゴールを奪うなど、デゼルビ体制の補強ターゲットが揃って躍動した。
ファンデフェンは左サイドバックで先発し、持ち味のスピードと推進力を発揮。低いクロスを何度も供給し、日本の守備を押し下げた。一方、ファンヘッケはヴィルヒル・ファン・ダイクと並んでセンターバックを務め、87本のパス成功、5度のデュエル全勝と安定感を示した。スピード不足は課題だが、ファンデフェンのカバーリングがあれば相性は良いと見られる。
攻撃面では、サマーフィルが右サイドから鋭いカットインを繰り返し、先制点を記録。普段は左サイドが主戦場だが、逆サイドでも十分に脅威となることを証明した。スパーズの関心が伝えられるリヴァプールのコーディ・ガクポも好機を作ったが、試合はクリスタル・パレス所属の鎌田大地が終盤に同点弾を決め、2-2で終了した。
ファンヘッケは“加入前提”の発言
試合前、ファンヘッケはスパーズ移籍について名指しこそ避けたものの、「自分の未来は明確だ」と語り、デゼルビとの再会が既定路線であることを示唆した。ブライトンとの契約は残り1年で、スパーズはすでに獲得に向けて最終段階に入っている。
アンディ・ロバートソン、マルコス・セネシに続き、ファンヘッケが加入すれば、スパーズは左利きCB(セネシ)、配球CB(ファンヘッケ)、爆速CB(ファンデフェン)という理想的な構成を手に入れる。さらにロバートソンとペドロ・ポロを両翼に置けば、3バック移行も容易で、デゼルビの戦術幅は一気に広がる。
サマーフィルは“狙うべき一枚”
サマーフィルは日本戦で最も輝いた攻撃陣の一人で、降格したウェストハムからクドゥスを獲得したスパーズが、さらに“宿敵クラブからの連続強奪”を狙う可能性もある。右でも左でも機能し、1対1の突破力と決定力を兼ね備える点は、デゼルビのウイング像に合致する。
また、オランダ代表ではコーディ・ガクポも存在感を示しており、記事は「最近スパーズとリンクされている」と触れている。サマーフィルと同様、デゼルビ体制が求める“内側に入れるウイング”のプロファイルであり、今後の動向は注視すべきだ。
記事解説
この日本戦は、スパーズの補強プランをファンとして見定めることができるこれ以上ない好機となった。ファンデフェンとファンヘッケの相性は良く、セネシを加えた3バック構想も現実味を帯びる。さらに、獲得への動きはやや下火と報じられているサマーフィルはデゼルビが求めるウイング像に完全にフィットしており、獲得できれば攻撃の質が大きく向上するだろう。特にファンヘッケは、すでに移籍が“ほぼ既定路線”であることを示唆しており、W杯後の加入発表は時間の問題と見られる。スパーズは長年、守備の層の薄さと負傷者の多さに悩まされてきたが、今夏の補強が完了すれば、プレミアリーグ屈指のセンターバック陣を形成できる可能性が高い。
そして、この試合が示したもう一つの重要なポイントは、2-2というスコアが“日本代表の実力を世界に示した”という事実だ。ファンデフェン、ファンヘッケ、サマーフィルといった欧州トップレベルの選手たちが高く評価される一方で、彼らを相手に互角以上に渡り合い、終盤に追いついた日本代表のパフォーマンスは称賛に値する。スパーズ関連選手を褒める論調は、裏を返せば“その彼らを止めた日本代表の強さを認めている”ということでもあり、日本のファンとして誇らしい内容だと言える。
W杯という最高の舞台で、スパーズの未来像と日本代表の実力が同時に浮かび上がった一戦だった。デゼルビ体制の補強ターゲットが躍動し、その相手として日本代表が堂々と戦ったことは、両者にとって大きな意味を持つ。スパーズの補強戦略を追う上でも、日本代表の今後を追う上でも、この試合は象徴的な一戦となった。
投稿元:Tottenham offered glimpse into exciting future by two transfer targets at World Cup

