レポート
Spurs Webによれば、元トッテナム監督のハリー・レドナップが、ロベルト・デゼルビ体制2年目のスパーズについて「来季はトップ5に戻る」と強い確信を示した。
スパーズは過去2シーズン連続で17位に沈み、昨季は残留争いの末にわずか勝点2差で残留を確保。クラブの規模を考えれば“許されない結果”であり、サポーターズ・トラストも強い声明を出していた。
しかしレドナップは、デゼルビの就任後に見せた変化と、クラブの今夏の補強姿勢を踏まえ、来季の大幅な順位上昇を予想している。
レドナップ「デゼルビは勝者。トップ5に戻る」
レドナップはSky Sportsの取材で、デゼルビについて次のように語った。
「彼は勝者だ。タッチラインで全てのボールを蹴るように戦う。情熱があり、勝利への執念がある。私は彼を愛している。会ったことはないが、周囲の人間は皆“素晴らしい監督だ”と言っている」
さらに、元ブライトンMFのアダム・ララーナからもデゼルビを絶賛する声を聞いていると明かし、次のように続けた。
「来季、トッテナムはトップ5に戻る。CLに戻る姿が見える。クラブは投資する準備ができているし、スタジアムもトレーニング施設も揃っている。今夏の補強で、二度と残留争いには巻き込まれないチームになる」
“残留争い→急浮上”は前例あり
記事では、スパーズが来季大きく順位を上げる可能性について、プレミアリーグの“前例”も紹介している。
- マンチェスター・ユナイテッド:2年前に16位 → 今季3位
- レスター・シティ:2014-15で14位 → 翌季プレミア優勝
スパーズも昨季と同じ勝点・得失点差で14位だったレスターが翌年優勝した例を踏まえ、順位急上昇は十分に可能だと示唆している。
記事解説(2倍密度版)
レドナップの発言は単なる楽観論ではなく、スパーズの現状とデゼルビ体制の構造を踏まえた“現実的な期待値”として読むべきだ。まず、デゼルビが就任して以降、スパーズは戦術的な一貫性とメンタリティの再構築に成功しつつある。残留争いの中でも、ビルドアップの改善、前線の流動性、守備の連動性など、明確な成長が見られた。
レドナップが強調した「勝者のメンタリティ」は、デゼルビのチーム作りにおいて最も重要な要素だ。ブライトン時代から、彼は選手に“勝つための基準”を徹底し、戦術理解度の低い選手は容赦なく外すことで知られている。スパーズでも同様の基準が導入され、チームの緩さや甘さが徐々に排除されつつある。
さらに、スパーズは今夏の補強でセンターバックの大規模再編を進めており、ファンヘッケ、セネシ、ファンデフェン、ダンソという“デゼルビ仕様”の後方ユニットが形成されつつある。後方の安定は順位上昇の最重要要素であり、ここが整えば攻撃面の改善も加速する。
また、クラブの構造的な強み──世界最高クラスのスタジアム、トレーニング施設、財務基盤──は、デゼルビの要求に応えるための土台として機能する。レドナップが「全てが揃っている」と語ったのは、この“クラブとしての準備が整っている”という意味だ。
順位急上昇の前例も、スパーズにとって追い風だ。マンチェスター・ユナイテッドやレスターの例が示すように、プレミアリーグでは“適切な監督+適切な補強”が揃えば、1年で順位が10以上動くことは珍しくない。スパーズは昨季、得点力不足と守備の不安定さが重なったが、これらは補強と戦術浸透で改善可能な領域であり、構造的な問題ではない。
総合すると、レドナップの「トップ5復帰」という予想は、デゼルビ体制の成熟度、クラブの投資姿勢、補強の方向性、そしてプレミアの構造を踏まえれば、決して非現実的ではない。むしろ、スパーズが“正しい補強”を行えば、来季の大幅な順位上昇は十分に射程圏内にある。
投稿元:Harry Redknapp predicts where Tottenham will finish next season under Roberto De Zerbi

