レポート
スウェーデン代表のレジェンド、トマス・ブローリンが、ルーカス・ベリヴァルに対し「トッテナムに残り、ロベルト・デゼルビの下で成長を続けるべきだ」と語った。ベリヴァルは今夏の移籍候補として名前が挙がっているが、ブローリンは“今は動くべきではない”と明確に主張している。
ベリヴァルは2024年にユールゴーデンから加入し、バルセロナやフランクフルトとの争奪戦を制してスパーズ入り。負傷者続出の中で早期に出場機会を得て、すでに78試合に出場。2得点9アシストを記録し、加入初年度にはファン投票で年間最優秀選手にも選ばれた。
ただし、2シーズン連続で足首を負傷し、どちらのシーズンも終盤を欠場。昨季はデゼルビ初陣で先発したものの、その後はロドリゴ・ベンタンクールやジョアン・パリーニャが優先され、最終節2試合はベンチ外となった。
欧州カップ戦がない今季は中盤の枠が限られるため、ローン移籍や完全移籍の可能性が取り沙汰されている。しかし、ブローリンはその流れに異を唱えた。
トマス・ブローリンのコメント
「私は代理人ではないし、アドバイザーでもない。ただ、ルーカスには大きな潜在能力がある。トッテナムは昨季ケガ人が多すぎた。あれではどんなチームでも苦しむ。ルーカスはクラブに馴染んでいるし、そこで成長を続けるのが最善だと思う。」
「彼はまだ若い。今は環境を変えるより、同じクラブで経験を積み、さらに良い選手になるべきだ。」
記事解説
ブローリンの発言は、ベリヴァルのキャリアにおける“最適解”を突いている。スパーズは今夏、中盤の補強を進めているが、デゼルビの戦術は若手の成長を促す構造を持っており、ベリヴァルはその恩恵を最も受けられるタイプの選手だ。負傷と序列の問題で出場時間が減ったとはいえ、20歳という年齢を考えれば、クラブ内で競争しながら成長する方が長期的にはプラスになる。
また、ベリヴァルは現在W杯スウェーデン代表として評価を高めているが、こうした国際舞台での活躍は移籍市場を過熱させる一方で、選手自身は大会に集中する必要がある。W杯期間中に移籍の話題が出るのは常だが、選手がその場で本音を語ることはまずない。すでにクラブ側と一定の方向性が共有されていたとしても、W杯中に選手がそれを明かすことはないと考えるべきだ。これは、先日のペドロ・ポロのケースとも共通する“W杯期間中のコメントの読み方”として記憶しておく価値がある。
総合すると、ベリヴァルはデゼルビ体制の中で最も伸びる可能性を持つ若手の一人であり、ブローリンの言葉はその未来を後押しするものだ。スパーズが中盤の再編を進める中で、彼をどう位置づけるかは今夏の重要テーマとなる。
投稿元:World Cup legend tells Tottenham wonderkid that he must stay and work with Roberto De Zerbi

