レポート
Football.Londonのアラスデア・ゴールドによれば、ブライトンがルカ・ヴシュコヴィッチに対して3,000万ポンドのオファーを提示したという。19歳のセンターバックはハンブルクでのローン期間で評価を大きく高め、ブンデスリーガの年間ベストイレブンに選出され、W杯メンバーにも名を連ねている。
スパーズは今夏、ロベルト・デゼルビの下で守備陣の再構築を進めており、すでにアンディ・ロバートソンとマルコス・セネシを獲得。さらにデゼルビは、ブライトン時代に指導したヤン・ポール・ファンヘッケの獲得を強く希望している。
ファンヘッケが加入した場合、右のセンターバックはファンヘッケとケヴィン・ダンソが主軸となり、左はファンデフェンとセネシが競争する構図になる。これにより、来季のヴシュコヴィッチの出場機会は限られる可能性が高い。
この点を踏まえてゴールドは「ローン延長は合理的だが、売却は論外」と指摘している。
ヴシュコヴィッチの市場価値は急上昇
ヴシュコヴィッチは2023年にスパーズが1,200万ポンドで獲得したが、今季の活躍により市場価値は5,000万ポンド超に到達したとされる。バルセロナやバイエルンも関心を示しており、世界的評価は急速に高まっている。
ドイツのレジェンドであるローター・マテウスは「18歳であの判断力は異常」と絶賛し、バイエルン監督のヴィンセント・コンパニも「ブンデスリーガで若手CBが成功するのは難しいが、彼は理想的な成長を遂げている」と評価している。
ブライトンの3,000万ポンド案は“交渉カード”の可能性
ゴールドは、ブライトンのオファーがファンヘッケ交渉を有利に進めるための戦術である可能性を指摘している。ブライトンはファンヘッケの売却時に彼の古巣であるNACブレダへ7.5%の支払い義務を負っており、ヴシュコヴィッチを取引に含めれば現金部分を減らすことができるとのゴールドの見解だ。
また、スパーズに対してファンヘッケの「値上げを促す圧力」として機能する側面もあると見られている。
記事解説
今回のFootball.Londonのゴールド記者の記事は、単なる移籍報道ではなく、「ヴシュコヴィッチ売却はクラブの未来を損なう」という強い警告を含んでいる。デゼルビが即戦力のファンヘッケを求める一方で、ヴシュコヴィッチは将来の中核として評価されており、両者のバランスをどう取るかが今夏の焦点となる。
特に重要なのは、ブライトンの3,000万ポンド案が“純粋な評価額ではなく、交渉戦略の一部”である点だ。ファンヘッケの売却構造に影響するNACの取り分や、スパーズ側の値上げを誘発する意図など、複数の利害が絡んでいる。
ゴールド記者は、スパーズが今夏の補強を進める中で「現在の補強と未来の中核を両立させるべき」と強調しており、ヴシュコヴィッチの売却はその理念に反すると結論づけている。
投稿元:Luka Vuskovic and why Tottenham can’t make the most ridiculous transfer decision of the window

