レポート
元トッテナムFWカルロス・ヴィニシウスが、ジョゼ・モウリーニョ監督との知られざるエピソードを明かした。2020/21シーズンにベンフィカからローン加入した際、モウリーニョから“信頼を得るためのテスト”を受け、「自分は終わったと思った」と振り返っている。
ヴィニシウスはブラジル『グローボ・エスポルチ』のロングインタビューで、モウリーニョを「人生で最高の監督」と表現。「試合前に“良いことも悪いことも全部起きる”と予言し、その通りになる。あれほど試合を読める人はいない」と語った。
スパーズ加入直後、モウリーニョから突然のFaceTimeが届いたという。「最初は冗談だと思った。画面を見て“まさか本物?”と驚いた。最初の言葉が『サンダルで来るなよ、ロンドンは寒いぞ』だった」と笑いながら明かした。
しかし、加入後すぐに“試練”が訪れた。ヴィニシウスはこう語る。
「2週間経っても、試合に出る選手ではなく、控え組と練習させられた。何が起きているのか分からず、アシスタントに『自分は終わったのか?』と聞いたほどだ」
その後、モウリーニョが近づきこう告げたという。
「お前は一度も手を抜かなかった。だから“俺の選手”だ。信頼できる」
ヴィニシウスは「彼は自分を試していた。あれはコーチング講座では学べない」と語った。
また、当時のチームメイトであるハリー・ケインについても強く言及。「ケインは“理解できないほどのレベル”にいる。ハットトリックを決めても翌日には普通に練習する。あれほど完璧な選手はいない」と絶賛した。
記事解説
ヴィニシウスの証言は、モウリーニョの“人心掌握術”を象徴するエピソードだ。外から見ると厳格で冷徹な指揮官だが、実際には選手の性格を見極め、信頼関係を築くための独自のアプローチを取ることで知られている。
特にヴィニシウスのような新加入選手に対しては、“逆境での反応”を重視する傾向があり、今回の「控え組での隔離」は典型的なモウリーニョ流のテストと言える。
また、ケインへの評価は、当時のチームメイトが語る“内部から見たケイン像”として非常に価値が高い。ヴィニシウスの言葉は、ケインが単なるストライカーではなく、プロフェッショナリズムと継続性を兼ね備えた“世界最高級の総合FW”であることを裏付けている。
モウリーニョ時代のスパーズは賛否両論あったが、選手個々の証言からは、彼が残した影響の大きさが改めて浮かび上がる内容となっている。
投稿元:‘I thought I was dead’ – Ex-Tottenham striker tells unusual Jose Mourinho story(football.london)

