レポート
スパーズがブライトンのセンターバックのヤン=ポール・ファンヘッケに送った最初のオファーは拒否された。提示額は明かされていないが、ブライトンの要求額7,000万ポンドには届かなかったとされる。
この入札は拒否されたものの、スパーズの補強方針やデゼルビの意図を示す“5つのポイント”がSpurs Webの記事で整理されている。
① スパーズは今夏の補強を“早期完了”させたい
デゼルビは「プレシーズン開始時に理想のチームを揃えたい」と語っており、スパーズはその方針に沿って動いている。移籍市場が正式に開く前から、ロバートソンとセネシの加入が“完了済み”と報じられている。
さらにノースロンドン行きの候補者リストは増え続けており、これまで“交渉が遅い”と批判されてきたクラブの姿勢が変化していると記事は指摘する。
② W杯でファンヘッケの価値が上昇する可能性
ファンヘッケはオランダ代表としてW杯に参加しており、国際大会は選手の市場価値を大きく押し上げる傾向がある。記事は、ファンヘッケがその舞台で活躍すれば、スパーズはより多くの競合クラブと争うことになる可能性を示している。
また、早期加入はプレシーズンでの適応を促進するため、スパーズにとってもメリットが大きいとされる。
③ ロメロの退団可能性が“CB追加補強”の背景にある
セネシ加入が完了しているにもかかわらず、スパーズがさらにセンターバックを狙う理由として、記事はクリスティアン・ロメロの退団可能性を挙げている。
ロメロはノースロンドンでの不満を公にし、ピッチ内外での行動が批判されてきた。バルセロナ、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリードが関心を示しているとされ、退団の可能性が高まっている。
④ デゼルビは“元教え子”ファンヘッケを強く求めている
記事は、デゼルビがブライトン時代の教え子を次々とターゲットにしている点を強調している。マット・オライリー、カルロス・バレバ、バルト・フェルブルッヘンなど、複数の名前がノースロンドン行き候補として挙がっている。
ファンヘッケはデゼルビの戦術を熟知しており、ファンヘッケはパスに関連する指標でファンデフェンとロメロを大きく上回っている。記事によれば、パス成功率は86%で、両者は50%未満にとどまる。さらにプログレッシブパスとプログレッシブキャリーでもファンヘッケが明確にリードしていると示されている。
⑤ チェルシーとリヴァプールが競合に
スパーズはファンヘッケ獲得レースでリヴァプールとチェルシーと競合する可能性がある。リヴァプールはコナテをレアル・マドリードに失い、即戦力CBを必要としている。
チェルシーも欧州カップ戦はないものの、シャビ・アロンソの新体制が魅力となり得ると記事は指摘する。
ただし、オランダのVoetbal Internationalによれば、ファンヘッケ本人はスパーズ移籍を望んでいるとされ、競争が激化した場合の重要な要素になり得る。
記事解説
今回の記事は、ファンヘッケ入札が単なる1案件ではなく、スパーズの今夏の補強戦略全体を象徴していることを示している。デゼルビは戦術理解度を最優先し、既に自分のフットボールを理解している選手を求めている。
ロメロ退団の可能性が高まる中、ファンデフェンとファンヘッケの“オランダ人CBデュオ”は、デゼルビの理想に極めて近い構造だ。その点からも、ファンヘッケの加入はファンデフェンの残留を後押しするかもしれない。さらに、W杯による価値上昇リスクを考えれば、スパーズが早期に動く理由も理解できる。
一方で、ブライトンの要求額は高く、競合クラブも多い。スパーズは、デゼルビの理想とクラブの財務バランスの間で、極めて難しい判断を迫られている。
投稿元:Five things we learned from Tottenham’s bid to sign Jan Paul van Hecke

