レポート
トッテナムがジョアン・パリーニャの買取オプションを行使しない見通しとなったことで、移籍戦線は“スポルティング復帰”へ完全にシフトしたとポルトガルでの報道が賑わっている。ポルトガル国内の複数メディアは、パリーニャ本人がリスボン帰還を強く望んでいると一貫して報じている。
Correio da Manhãは、スポルティングがパリーニャに対して「チーム最高年俸」を提示する準備があると報道。さらに、今夏の移籍が濃厚なモルテン・ユルマンドの後任として、主将の座を託す構想まで持っているという。
パリーニャの現在の年俸は約900万ユーロ(760万ポンド)とされ、スポルティングの通常の給与レンジを大きく超えている。しかし、複数のポルトガル報道は「パリーニャは大幅な減俸を受け入れる覚悟がある」と伝えており、クラブ側も財政的に限界まで引き上げる姿勢を見せている。
O Jogoも同様の論調で、パリーニャを「中盤再構築の最後のピース」と表現。イッサ・ドゥンビア、ペドロ・リマ、シラス・アンデルセンに続く“仕上げの補強”として位置づけている。
ただし、最大の障害はバイエルン・ミュンヘンだ。バイエルンは2024年にパリーニャ獲得へ約5000万ユーロ(4300万ポンド)を投じており、価値を大きく損なう形での放出には消極的。スポルティングはローン+買取オプション(または義務)という形を望んでいるが、バイエルンが受け入れるかは不透明だ。
いずれにせよ、複数メディアが「トッテナムの章は終わった」と明言しており、議論の焦点は完全に“バイエルンをどう説得するか”へ移っている。
記事解説
興味深いのは、ここ数日でロマーノとポルトガル・メディアの情報が完全に食い違い始めた点だ。ロマーノは昨日、「パリーニャ本人の第一希望はスポルティングではなくスパーズ」と明言しており、ポルトガルのメディアの“母国帰還一色”の論調とは真逆の内容を伝えている。
ポルトガル・メディアの情報源は明らかで、スポルティングやその周辺関係者だろう。彼らが“パリーニャ帰還”を強く望んでいるのは事実で、報道もその意向を色濃く反映している。一方で、ロマーノの情報源がどこなのかは依然として不透明で、ここが今回の移籍劇の最大の謎と言える。
むしろ、ポルトガルメディアがあまりにも激しく「パリーニャはスポルティングに戻る」と騒ぎ立てたため、スパーズ陣営が“釘を刺す”形でロマーノに情報を流した可能性すらある。スパーズが買取オプションを行使しないという判断が確定した直後に、ロマーノが「本人はスパーズ希望」と発信したタイミングは、あまりにも出来すぎている。
つまり、現時点で言えそうなのは、パリーニャの本心はまだ外部に完全には漏れていないということだ。スポルティングは破格の待遇で“帰還プロジェクト”を進め、スパーズ側は情報戦で存在感を保ち、バイエルンは高額投資の回収を狙う──三者三様の思惑が交錯している。
最終的な決着は、バイエルンがどこまで歩み寄るかにかかっているが、情報戦の激しさを見る限り、この移籍劇はまだ終わらない。
投稿元:Club ready to make Tottenham man highest earner and captain – One hurdle remains

