レポート
レアンドロ・トロサールは2023年1月の移籍市場でトッテナムからのオファーを受けていたものの、最終的にアーセナル行きを選択したという。当時ブライトンを率いていたのは現スパーズ監督ロベルト・デゼルビで、両者の関係悪化が移籍の決定打となった。
ベルギー紙Het Belang van Limburgの詳細レポートによると、トロサールは2022年ワールドカップ後にデゼルビと衝突し、単独練習を命じられる状況に追い込まれた。これが「クラブを離れる決断」を後押ししたとされる。
スパーズのオファーを“押しのけて”アーセナルへ
記事では、当時トロサールの代理人だったジョジー・コムハールが、フランスでマルセイユと交渉を行っていたことも明かされている。その過程でスパーズのオファーも存在していたが、最終的にトロサールはアーセナルを選択した。
トロサールの母親も以前「トッテナムは彼を欲しがっていた」と証言しており、スパーズは本気で獲得に動いていたとみられる。
ファブリツィオ・ロマーノが仲介役に
コムハールはアーセナルのスポーツディレクターの連絡先を持っておらず、そこで頼ったのが移籍情報で知られるファブリツィオ・ロマーノだった。
コムハールは次のように語っている。
「アーセナルのSDの番号を知らなかった。だから“移籍の達人”ロマーノに頼んだ。彼は『すべて教えてくれるなら番号を渡す』と言ってきた。アーセナルから電話が来たとき、私はペンキ缶の上に座っていたよ。」
この“ロマーノ経由”の連絡が決定的となり、アーセナルはチェルシーにミハイロ・ムドリクを奪われた直後、トロサール獲得に踏み切った。
トロサールの現在
トロサールはアーセナルで173試合に出場し、36ゴール33アシストを記録。プレミアリーグ優勝を経験し、今季はチャンピオンズリーグ決勝進出にも貢献している。契約は2027年までで、現在の市場価値は2000万ユーロとされる。
記事解説
この移籍劇は、デゼルビとトロサールの関係悪化が引き金となり、スパーズとアーセナルの“ノースロンドン構図”が裏で交錯していたことを示している。スパーズは当時、攻撃的な即戦力を求めており、トロサールは理想的なターゲットだった。
しかし、デゼルビとの確執によりトロサールはブライトン退団を急ぎ、アーセナルはムドリク獲得失敗の“代替案”として即座に動いた。代理人がロマーノに連絡し、アーセナルSDの番号を入手したというエピソードは、現代の移籍市場における“情報の力”を象徴している。
結果的にトロサールはアーセナルで成功を収め、スパーズはこの争奪戦で敗れた形となった。だが、現在そのデゼルビがスパーズを率いているという事実は、フットボールの巡り合わせの妙を感じさせる。
そして、フィクサー(政治やビジネスなどの世界において、表舞台には立たず、裏から非公式な交渉や根回しを行って物事を解決・決定させる「黒幕」や「調停者」)としてのロマーノの立ち回りも明らかになった興味深い事例である。
投稿元:Na de verloren Champions League-finale met Arsenal: waar ligt de toekomst van Leandro Trossard?

