レポート
ロメロはなぜ帰国したのか──“ベルグラーノ愛”が決断の背景に
トッテナムのキャプテン、クリスティアン・ロメロが、残留を懸けた最終節エヴァートン戦を前にアルゼンチンへ帰国したことが明らかになり、ファンの間で大きな波紋を呼んでいる。talkSPORTによれば、ロメロは故郷のクラブであるベルグラーノがリーベル・プレートと戦う“アルゼンチン選手権の決勝”を観戦するため、帰国を選んだ。
ベルグラーノはロメロが育ったクラブであり、彼にとって特別な存在。南米サッカー専門家ティム・ヴィッカリー氏は「Belgrano are Romero’s club(ベルグラーノはロメロのクラブだ)」と語り、彼の帰国を“情として理解できる”と説明した。
しかしファンは激怒──「キャプテンが最大の試合を欠席?」
一方で、talkSPORTのホークスビー氏をはじめ、多くのスパーズファンはロメロの決断に激怒している。彼は「Good club captain, then. Not at Tottenham’s biggest game since 1976(これが良いキャプテンか。1976年以来最大の試合にいないなんて)」と痛烈に批判した。
ロメロは膝の重傷でシーズン終了となっているが、これまでホームゲームではベンチ横でチームを鼓舞し、テルのゴールに熱狂する姿も見られた。それだけに、最終節を前に“チームを離れる”という行動は、ファンの失望を一気に増幅させた。
ロメロの評価は揺れ続ける──“情”と“責任”の狭間で
ロメロは今季、退場2回・警告9回と規律面で批判を浴びる一方、ピッチ上では圧倒的な存在感を示し、デゼルビからも「big player」と評価されてきた。しかし今回の帰国は、彼のキャプテンシーに対する疑念をさらに強める結果となった。
ヴィッカリー氏は「ベルグラーノは歴史的な瞬間を迎えている」と擁護したが、ファンの多くは「残留危機の中でキャプテンが不在」という事実を受け入れられず、SNSでは批判が殺到している。
ベルグラーノ公式アカウントの投稿
【ルーツ探訪】クリスティアン・ロメロ──ベルグラーノでの日々
記事解説
今季のスパーズは、選手の忠誠心や姿勢に疑問符がつく場面が多く、ファンの不信感は極限まで高まっている。それが和らいできたデゼルブ体制下でのこのロメロの行動は、ロメロの“最終節欠席”は象徴的な出来事となってしまうだろう。彼のベルグラーノ愛は理解できるが、クラブキャプテンとしての責任をどう捉えるかは、ファンの間で大きく意見が分かれている。
一方で、ロメロは負傷後もロンドンに残り、チームミーティングに参加し、精神的支柱として振る舞ってきた事実もある。今回の帰国は“裏切り”と断じるには早く、背景には個人的な情や文化的価値観があることも考慮すべきだ。
とはいえ、残留を懸けた最終節にキャプテンが不在という事実は重く、ロメロのクラブ内での立場や今夏の去就にも影響を与える可能性がある。ファンの怒りが収まるかどうかは、最終節の結果とクラブの説明次第だろう。
投稿元:talkSPORT: Romero criticised for Argentina trip

