レポート
ホームで勝てない状況を変えるための“微調整”
スパーズは、ホームでのリーグ戦勝利が12月6日のブレントフォード戦以来ないという深刻なホーム不振
に直面している。
デゼルビ就任後は内容が改善し、ブライトン戦・リーズ戦ともにリードを奪ったが、勝ち切ることができなかった。
その状況を変えるため、クラブはスタジアム内部の“選手だけが通る場所”に小さな変更を加えた。
選手トンネルの梁を“金色”に塗装し、ロメロの言葉を刻む
トッテナム・ホットスパー・スタジアムの選手トンネル上部の梁が金色に塗り替えられ、『All Together Always』という言葉が刻まれた。
これはキャプテンのクリスティアン・ロメロがSNSでクラブについて投稿する際に必ず添えるモットーで、“団結”を象徴する言葉として知られている。
トンネルの両側の壁には、選手がファンの前で喜ぶ写真が大きくプリントされ、その上にも『All Together Always』が白文字で掲げられている。
選手がピッチに向かう瞬間、“ファンと共に戦う”というメッセージを視覚的に受け取る構造になっている。
スタジアム全体の演出も“団結”をテーマに統一
リーズ戦では、南スタンドに巨大ティフォが掲げられ、そこにも『Together Always』の文字が描かれた。
さらに、キックオフ前にはプレミアリーグの他会場でも見られる炎の演出が導入され、スタジアム全体の雰囲気を変える試みが行われた。
スパーズは今季ホームでのリーグ戦が残り1試合。最終節のエヴァートン戦で、この“空気の変化”が結果に結びつくかが注目される。
その前に、デゼルビ率いるチームはチェルシーとのアウェイ戦に挑む。
記事解説
ロメロの“批判を含む言葉”を、クラブが公式スローガン化した意味
今回の変更で最も興味深いのは、クラブが掲げた『All Together Always』という言葉が、ロメロがSNSで使ってきたフレーズそのものだという点だ。
ロメロの投稿は、単なるチーム愛だけでなく、クラブの姿勢やパフォーマンスに対する批判的なニュアンス
を含むことも多く、ファンの間でも「刺さる言葉」として印象に残ってきた。
その言葉を、クラブが“公式のメッセージ”としてスタジアムのトンネルに刻んだことは、単なる演出以上の意味を持つ。
クラブが“批判をも取り込む”ことで示したい姿勢
今季のホーム戦は残り1試合。勝てない状況が続き、ファンの不満も高まる中で、クラブはロメロの言葉を「団結の象徴」として掲げた。
これは、批判を排除するのではなく、そのエネルギーごとチームの推進力に変えたいという意図があると考えられる。
ロメロの投稿は、選手としての責任感と、クラブへの愛情と、時に厳しい指摘が混ざり合ったものだ。
その“複雑な感情”をクラブがあえて採用したのは、「選手もファンも、今は同じ方向を向く必要がある」というメッセージを強調するためだろう。
ホーム不振の中で、クラブが選んだ“最も現実的な方法”
戦術的な改善だけでは、ホームの空気は変わらない。
だからこそクラブは、選手がピッチに出る瞬間の“心理”に働きかける方法を選んだ。
ロメロの言葉を掲げることで、選手は「批判も覚悟しながら戦うキャプテンの姿勢」を思い出し、ファンは
「選手と同じ言葉でつながっている」と感じられる。
これは、残り1試合のホーム戦に向けて、クラブができる最も現実的で、最も象徴的なアプローチと言える。
投稿元:The subtle change Spurs have made to the Tottenham Hotspur Stadium for the players

