51分にマティス・テルが先制点を決め、多くのチャンスを作った我々スパーズにとって、勝ち点1は最低限の報酬であったと言える。しかし、好調なリーズは74分にドミニク・カルヴァート=ルーウィンのペナルティキックで追いつくと、トッテナム・ホットスパー・スタジアムでの試合が99分に達したところで、勝利を掠め取ろうとしていた。
ショーン・ロングスタッフがボックス内に侵入し、左サイド10ヤードの角度からシュートを放った。トニ(キンスキーの愛称)はどうにか間に合うように反応し、右腕を上げてシュートをクロスバーに当てて難を逃れた。試合は1-1のまま終了し、残り2試合で我々はウェストハムに対して勝ち点2差のリードを広げた。
3月のUEFAチャンピオンズリーグでのアトレティコ・マドリード戦で敗れた際、早い時間に交代を命じられ、辛い時期を過ごしたこのチェコ人ゴールキーパーにとって、今回の活躍は実に見事な復帰劇となった。
ヘルニアの手術から回復中のグリエルモ・ヴィカーリオに代わり、ロベルトの初陣から先発に復帰した彼は、周知の強みであるパス能力だけでなく、サンダーランド戦、ウルブズ戦、そして今回のリーズ戦で見せたビッグセーブにより、一貫して質の高いパフォーマンスで応えている。リーズ戦では、終盤にロングスタッフを阻止しただけでなく、前半にもジョー・ロドンのヘッダーを左下への見事なセーブで防いでいた。
マドリードでの一件から立ち直るためにアントニンが示したメンタリティと、リーズ戦のパフォーマンスについて尋ねられたロベルトは、我々に次のように語った。
「トニの最大の資質はパーソナリティだ。マドリードの後に見せた素晴らしいパーソナリティは、彼の年齢を考えれば信じられないほどのキャラクターであり、彼が僕らと共にプレーしていることを嬉しく思う」
試合後の記者会見でトニについて問われたロベルトは、こう答えた。
「彼は大きく成長している。良いゴールキーパーだ。トッテナムに来た初日から、彼については何の疑いも持っていなかった。ここに来る前から彼のことは知っていたからね。彼はマドリードでプレーし、あのミスを犯して、辛い思いをした。彼は素晴らしいパーソナリティと強いキャラクターを持っており、今日のような試合でプレーするにふさわしい男だよ」
記事解説
デゼルビが“パーソナリティ”を最初に語った意味
デゼルビは選手の技術よりも、メンタリティや人格を重視する指揮官だ。キンスキーに対しても、ミスからの立ち直り方や、プレッシャーの中での振る舞いを高く評価している。
これは、単なる守備者としてではなく、チームの精神的な柱としての役割を期待している証拠でもある。
“マドリードの傷”を乗り越えたことで、キンスキーは一段階上の選手になった
アトレティコ戦でのミスは、若いゴールキーパーにとって大きな試練だった。しかし、その後のパフォーマンスは明らかに変わった。判断の迷いが消え、プレーに自信が戻り、チームメイトからの信頼も厚くなっている。
デゼルビが語る“強いキャラクター”は、この復活の過程そのものを指している。
残留争いの中で、キンスキーは“勝ち点を生む守護神”になった
リーズ戦の右腕一本のセーブは、シーズンの行方を左右する可能性がある。残り2試合、キンスキーの存在はスパーズにとって最大の武器になる。
投稿元:Roberto De Zerbi on Kinsky: “He has great personality, strong character”

