レポート
「99.9%で別れ」——ヴスコヴィッチがHSV退団を事実上宣言
ルカ・ヴスコヴィッチは、ハンブルガーSVでの最終ホーム戦後、「99.9%で別れのパーティーだった」と語り、今季限りでの退団を事実上認めた。
試合後、彼はユニフォームを脱ぎ、ゴール裏のサポーターへ手渡す“別れの儀式”。スタジアムは総立ちとなり、19歳のセンターバックに惜しみない拍手が送られた。
ヴスコヴィッチはHSVで27試合に出場し、6ゴール・5クリーンシートという驚異的な数字を残した。昇格組の守備を支え、ブンデスリーガ年間ベストイレブンにも選出されている。
“完璧な置き土産”——直接FKでスタジアムを揺らす
この試合でヴスコヴィッチは、直接フリーキックを叩き込む圧巻のゴールを決めた。
60分過ぎ、右足から放たれた弾丸FKはGKアトゥボルの手を弾き飛ばし、ゴール右上へ突き刺さった。
19歳のセンターバックが、FKのキッカーを務め・完璧な軌道で決め・チームを勝利へ導くという異常値のパフォーマンス。
この一撃は、「HSVへの完璧な置き土産」として語り継がれるだろう。
HSVは“再獲得の夢”を語るが、現実は厳しい
HSVの経営幹部エリック・フーヴァーは、ヴスコヴィッチについてこう語った。
「もし扉が少しでも開くなら、我々は飛び込む。彼はHSVの情熱を愛している。」
しかし、彼自身も認めているように、市場の現実は厳しい。
ヴスコヴィッチはスパーズと2030年まで契約しており、クラブはすでに大型新契約の準備を進めている。
ヨーロッパのビッグクラブが狙う中、HSVが再獲得する可能性は極めて低い。
スパーズ復帰を明言——「来季はトッテナムの選手に戻る」
ヴスコヴィッチはドイツ紙FAZの取材で、「来季はトッテナムの選手に戻る」と明言した。
これは、スパーズが彼を“即戦力”として扱う・デゼルビ体制での序列が上がる・新契約で長期的な中心選手に据えるというクラブの方針と一致する。
スパーズは今夏、センターバックの再編が確実視されており、ヴスコヴィッチは来季の最重要ピースとなる。
「最大の夢は兄マリオと同じピッチに立つこと」——胸中も語る
ヴスコヴィッチは、兄マリオ(ドーピング処分で4年の出場停止中)についても語った。
「最大の夢は兄と同じピッチに立つこと。ここ(HSV)でも、スプリトでもいい。」
兄を支え続けたHSVへの恩義も、今回のローン移籍の理由だったという。
「HSVは兄を支えてくれた。だから自分もこのクラブを助けたかった。」
この“家族への思い”が、彼のキャリア選択に影響を与えていることがよく分かる。
スパーズは“全力で囲い込み”へ——欧州ビッグクラブが狙う逸材
ヴスコヴィッチは19歳にして、空中戦・対人・ビルドアップ・FK精度・メンタルすべてが欧州トップレベルに近い。
そのため、バイエルン、ドルトムント、ユベントスなど複数クラブが興味を示している。
スパーズはこれを受け、大型新契約で完全囲い込みに動いている。
デゼルビ体制での“守備の軸”として、来季の構想に組み込まれているのは確実だ。
記事解説
HSVでの1年は“完璧な武者修行”だった
19歳でブンデスリーガの年間ベストイレブン。これは単なる“有望株”ではなく、すでに欧州トップクラスの若手CBである証拠だ。
昇格組の守備を支え、攻撃でも6ゴール。さらに直接FKまで決める。
この1年で、「才能の原石」から「完成度の高いCB」へ進化した。
スパーズは今夏、CBの再編が必須——ヴスコヴィッチは中心になる
ロメロの去就、ファンデフェンの負傷歴、ダンソの適応度などスパーズのCB事情は不安定。
その中で、ヴスコヴィッチは“最も確実な未来”だ。
兄マリオの存在は“キャリアの伏線”になる可能性
兄への思いは強く、将来的にHSV・ハイドゥク・スプリトで兄弟共演を望む可能性はある。
ただし、現時点ではスパーズ残留を明言しており、クラブの未来を担う覚悟が見える。
投稿元:Luka Vuskovic confirms Tottenham transfer plan as Hamburg loanee leaves perfect parting gift

