レポート
ギャラガー「最初はPKだと思った」——ヌメチャの“ギリギリのタッチ”が判定を変えた
リーズ戦の後半AT、ジェームズ・マディソンがルーカス・ヌメチャに倒された場面は、試合最大の論点となった。
元プレミアリーグ主審のダーモット・ギャラガーは talkSPORT で、このシーンについてこう語った。
「最初に見た瞬間は“PKだ”と思った。だがリプレイを見ると、ヌメチャが本当にわずかにボールに触っている。」
VARはこの“かすりタッチ”を確認し、主審ジャレッド・ジレットの「コーナー」判定を維持した。
ギャラガーは続けて、「ヌメチャは運が良かった。もしボールに触れていなければ、明確なPKだった。」と述べ、判定が“紙一重”だったことを強調した。
VARは“ボールへの接触”を重視——PLマッチセンターも同じ説明
プレミアリーグのマッチセンターも、X(旧Twitter)で次のように説明している。
「ヌメチャがボールに触れたため、主審のコーナー判定を支持した。」
つまり、接触の順序・接触の有無が判定のすべてだった。
マディソンは倒されていたが、「ボールに触れた」→「正当なチャレンジ」という基準が適用された形だ。
テルのハイキックは「明確なPK」——アンパドゥの“ジャンプ”が決定的証拠
一方、リーズに与えられたPK(テルのハイキック)は、ギャラガーの見解では「明確なPK」だった。
ギャラガーはこう説明する。
「アンパドゥはジャンプしていた。それなのに顔面に足が当たったということは、テルの足が“異常に高い位置”にあった証拠だ。」
つまり、アンパドゥが地面にいたわけではない・ジャンプした高さよりさらに上で足が振られている→ 危険なプレーとしてPKは妥当という判断だ。
VARは“3つの大きな介入”——今季最大級の混乱
この試合のVARは、テルのハイキック(PK)・カルバート=ルーウィンのオフサイド(PK取り消し)・マディソンの接触(PK非判定)と、3度の大きな介入を行った。
特に後半ATは、「今季最大級の混乱」とギャラガーが評するほど。
13分のATに加え、VARチェックでさらに2分延長され、合計15分が追加された。
Yorkshire Evening Post紙の採点では、主審ジレットは「-1/10」という異例の評価を受けている。
記事解説
“紙一重のタッチ”が判定を左右した——だが基準は一貫している
今回の非判定は、スパーズ側から見れば不満が残るが、VARの基準としては一貫している。
・先にボールに触れた
・その後の接触は“フットボールの通常の接触”として許容
というルールは、今季のPLで繰り返し適用されている。
問題は、「触れたかどうかが極めて微妙」という点で、ギャラガーが「幸運」と表現したのもそこにある。
テルのPK献上は“完全にアウト”——ギャラガーの説明は筋が通っている
テルのハイキックは、アンパドゥがジャンプしていた事実が決定的。
ジャンプした選手の顔面に足が当たるということは、「足が異常に高い位置にあった」という証拠であり、PKは妥当と言える。
主審ジレットの“試合管理崩壊”が混乱を拡大させた
Yorkshire Evening Post紙が「-1/10」と評したように、ジレットは試合全体をコントロールできていなかった。
・プレー続行の判断が遅い
・VAR介入のタイミングが不自然
・選手・監督への説明不足
これらが重なり、後半ATは完全に混乱状態となった。
スパーズにとっては“痛恨の非判定”だが、VARの基準では説明可能
スパーズ側から見れば、残留争いの中での痛恨の“PKではない”という判定。
しかし、VARの基準に照らせば、「ボールに触れた」→「PKではない」という判断は説明可能であり、ギャラガーの解説もその線に沿っている。

