ロベルト・デゼルビは、月曜夜のプレミアリーグ、リーズ・ユナイテッド戦(1-1)で2つの決定的な場面の中心にいた若きストライカー、マティス・テルに対し、「大きなハグとキス」を送った。
マティスは51分、見事な形で先制点を挙げた。ペドロ・ポロのコーナーキックからのクリアボールをコントロールし、ピタリと足元に収めると、20ヤードの距離からカール・ダーロウの手をすり抜けてゴール上隅に突き刺さるカーブシュートを放った。それは魔法のような瞬間であり、サウススタンドの前で歓喜とともに祝福された。
しかし、そのわずか23分後、マティスはオーバーヘッドでクリアを試みた際にイーサン・アンパドゥを倒してしまった。リシャルリソンがクリアを打ち上げ、マティスはその落下点に入っていたが、彼がボールを捉えようとした瞬間、アンパドゥが突進。先にボールに触れたアンパドゥが転倒した。VAR判定によりペナルティが与えられ、これをドミニク・キャルバート=ルーウィンが決めて1-1となった。
試合はそのまま終了したが、アントニン・キンスキーが世界クラスのセーブでショーン・ロングスタッフの決定機を阻止し、貴重な勝ち点1を守り抜いた。
試合後、ドレッシングルームでマティスになんと声をかけたか尋ねると、ロベルトは次のように答えた。
「大きなハグと大きなキスを。彼は素晴らしい選手だ。マティスについては気の毒に思う。素晴らしいゴールを決めた後、非常に若いためにミスを犯してしまったのだから。マティスのミスは、まだ成熟していない若い選手によくある普通のミスだ。だが、彼のような大きな才能がいる我々は幸運だと思っている。前半、自陣のゴールエリア中央でパスを出したのを覚えているか? それらも(若さゆえの)普通のミスなんだ」
記者会見でもマティスについて同様の質問をされ、ロベルトはこう返した。
「大きなハグと大きなキスだ。それ以上のことはない。彼は若い選手であり、大きな才能なのだから。素晴らしいゴールを決めたが、経験のなさゆえにミスを犯した。彼はキャリアの中でまだそれほど多くの試合をこなしておらず、我々はそれを受け入れなければならない。だが、私は我々が示したメンタリティを誇りに思うし、満足しているよ」
記事解説
デゼルビの“若手育成哲学”が明確に表れた試合後コメント
デゼルビは若手のミスを責めない。むしろ、ミスを“成長の証”として扱う。テルへの対応はその哲学を象徴している。
ゴールという成功と、PK献上という失敗。この両方を経験した19歳の選手に対し、デゼルビは感情的な評価ではなく、「経験不足だから当然起きる」という冷静な視点を示した。
テルは“未来の主軸”として扱われている
デゼルビのコメントから読み取れるのは、テルが単なる若手ではなく、将来の中心選手として期待されているということだ。
ミスを許容し、成功を称え、メンタリティを評価する。これは、クラブがテルを長期的なプロジェクトとして見ている証拠でもある。
残留争いの中でも“育成を止めない”姿勢がスパーズの方向性を示す
残留争いの極限状態でも、デゼルビは若手を信じて起用し続けている。テルのような選手がミスを恐れずにプレーできる環境は、クラブの未来にとって大きな財産になる。
投稿元:What did Roberto De Zerbi say to Mathys Tel? “I gave him a big hug, a big kiss…”

