ジェームズ・マディソンがスパーズのシャツを着て76試合目の出場を果たすまで、375日を要した。ロベルト・デゼルビは今、来週に控えた今シーズンのプレミアリーグ決戦の5日間で、彼がインパクトを残してくれることを期待している。
このプレイメイカーは、2025年5月1日にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われたUEFAヨーロッパリーグ準決勝第1戦で重要な役割を果たして以来、公式戦から遠ざかっていた。あの夜、「マダーズ(マディソンの愛称)」は絶好調だった。ブレナン・ジョンソンの早い時間の先制ヘッドに続きゴールを挙げ、前半で2-0とリードを広げた。後半にはドミニク・ソランケがペナルティキックで3点目を加え、結果的に崩しようのないリードを築く原動力となった。
しかし、このイングランド代表は65分に膝の負傷で交代し、そのシーズンの残りを欠場することになった。つまり、昨年5月にビルバオで成し遂げたファイナルでの勝利を、彼はピッチで味わうことができなかったのである。
マダーズはプレシーズン、7月31日に香港で行われたアーセナル戦に途中出場して復帰を果たした。しかし、ツアーの次戦、8月3日のニューカッスル戦(ソン・フンミンの送別試合)で悲劇が起きた。75分にピッチに投入されたマダーズは、その10分後に膝を抱えて倒れ込んだ。担架で運ばれ、最終的には前十字靭帯(ACL)の手術が必要であることが確認された。
相次ぐ負傷の苦しみと懸命なリハビリ期間を経て、マダーズはロベルト・デゼルビ体制の2試合目となった4月18日のブライトン戦でベンチに戻ってきた。3試合を未使用の交代要員として過ごした後、月曜夜のリーズ戦、85分にようやく背番号10のボードが掲げられた。
実際には、マダーズは13分のアディショナルタイムを含めて18分間プレーした。持ち前のコントロールを試合にもたらし、ボールを受けてはチャンスを作り出そうと試みた。そして試合終了間際、彼がまさにそれを成し遂げたかのように見えた。ボックス内でルカス・ヌメチャを仕掛けたマダーズは転倒。6万2千人のファンがペナルティを叫んだが、VARチェックの結果、ヌメチャが極めてわずかにボールに触れていたことが示された。ペナルティは与えられず、試合は1-1のまま終了した。
375日の離脱を経て、マダーズは2025/26シーズンの残り2試合、来週火曜夜(5月19日 20時15分)のスタンフォード・ブリッジでのチェルシー戦、そして翌週日曜日(5月24日 16時)のホーム最終戦エバートン戦に向けて帰ってきた。
試合後、ロベルトはマダーズの復帰について尋ねられた。「我々にとって素晴らしいニュースだ」と彼は答えた。
「彼は質においても、一人の男としても特別な選手であり、我々にとって決定的な存在になってくれると期待している。昨日(日曜日)、彼のフィジカルコンディションや何分プレーできるかについて彼と話した。彼は昨日言っていた時間よりも長くプレーしたね。彼に関しては喜ばしいことだし、我々は正しい道を進んでいると思う」
記事解説
マディソンは“戦術の中心”に戻る準備が整っている
デゼルビのフットボールは、中盤の創造性とライン間での受け直しを重視する。マディソンはその中心に最も適した選手であり、復帰直後からその役割を自然にこなしていた。
特に、ボールを受ける位置の柔軟性と、前を向いた瞬間の推進力は、今のスパーズに欠けていた要素だった。
残留争いの“精神的支柱”としての価値も大きい
マディソンは技術だけでなく、チームを前へ押し出すメンタリティを持つ。長期離脱から戻ってきた選手が、
復帰直後にチームを鼓舞する姿は、残留争いの中で大きな精神的支えになる。
デゼルビの信頼は揺るがない——“決定的存在”という言葉の重み
デゼルビは若手に対しても寛容だが、マディソンのような成熟した選手には、より明確な役割と期待を与える。
「決定的存在になれる」という言葉は、単なる期待ではなく、残り2試合でマディソンを中心に据えるという意思表示でもある。
投稿元:Roberto De Zerbi on James Maddison: “I hope he will be crucial for us”

