レポート
スパーズが“未来の柱”ヴスコヴィッチに大型契約を提示へ
The Sun によれば、スパーズは19歳のクロアチア代表CBルカ・ヴスコヴィッチに対し、欧州ビッグクラブの関心を遮断するための大型新契約を準備している。
ヴスコヴィッチは今季ハンブルガーSVで26試合5得点と圧巻のパフォーマンスを披露し、バイエルン、マンチェスター・シティ、バルセロナなど複数クラブが注目している。
しかしスパーズは、彼を「来季の最重要戦力」と位置づけ、給与を大幅に引き上げる方向で交渉を進めている。スポーツディレクターのヨハン・ランゲは最近ハンブルクを訪れ、本人と直接面談したという。
ヴスコヴィッチは2025年に加入した際、ブレグジット規定の影響で18歳になるまで移籍できず、現在の給与は比較的低い水準にある。スパーズはこれを是正し、長期的なプロジェクトの中心に据える考えだ。
来季のCB編成は“大幅刷新”へ——ロメロ or ファンデフェンの退団も想定
記事によれば、スパーズは今夏、ロメロかファンデフェンのどちらかが退団する可能性が高いと見ている。
さらに、デゼルビ体制で構想外となっているドラグシンも売却候補。これにより、ヴスコヴィッチが来季のスタメン争いに食い込む“明確なルート”が生まれる。
フリーでロバートソン&セネシ獲得へ——残留すれば即契約
スパーズはすでに、リバプールのアンドリュー・ロバートソン、ボーンマスのマルコス・セネシのフリー移籍を“内定レベル”で押さえていると報じられている。
両者とも契約満了で退団予定であり、スパーズは財政的リスクを抑えつつ即戦力を確保できる。特にロバートソンは、デゼルビのビルドアップに適した左利きのSBとして高い評価を受けている。
GK刷新案——ヴィカーリオ退団前提で“新守護神”候補が2名
ヴィカーリオはインテル移籍が既定路線とされ、スパーズはすでに次の2人の後任候補をリストアップしている。
・マンチェスター・シティのジェームズ・トラフォード
・ブライトンのバルト・フェルブルッヘン
いずれも若く、足元の技術に優れ、デゼルビのスタイルに適応しやすいタイプだ。
スパーズは現在残留争いの真っ只中だが、クラブ内部ではすでに来季のスカッドの再編成が進んでいる。ヴスコヴィッチを軸に、ロバートソン、セネシ、そして新GKを加えた“守備陣の全面刷新”が計画されている。
デゼルビのフットボールは後方の構築力が生命線であり、今回の補強案はその哲学に完全に沿ったものだ。
記事解説
“新契約の提示”は危険な臭い——ファンデフェンの轍を踏むリスク
今回の報道で最も注意すべき点は、スパーズが「ヴスコヴィッチに大型新契約を提示する」という情報が真実だとして、初期段階で外部に漏れていることだ。これは一見ポジティブなニュースに見えるが、実は過去の“危険なパターン”と重なる。
その典型例がファンデフェンだ。彼についても昨年、クラブが「新契約を提示した」「延長交渉を進めている」と複数メディアが報じた。しかし、実際には契約延長は一向に進まず、むしろその“交渉の停滞”が、外部クラブに対して「移籍の余地がある」というシグナルになってしまった。
結果として、ファンデフェンは今夏の移籍候補として扱われ、延長の話は完全に消滅した。つまり、「新契約を提示した」というリークは、延長の前進ではなく、むしろ移籍の前兆になり得るということだ。
本来、契約延長交渉は“ほぼ合意”まで外に漏れるべきではない
クラブ運営の観点から言えば、契約延長交渉は「ほぼ合意」の段階まで外部に漏れないのが理想だ。理由は明確で、選手側の要求が吊り上がる、他クラブが“横取り”を狙って動き出す、市場価値が不安定化する、クラブの交渉力が落ちるといったリスクが一気に高まるからだ。
今回のヴスコヴィッチのケースも、まだ契約延長がまとまっていない段階で「大型契約を提示」という情報が出ている。これは、ファンデフェンの時と同じく、“クラブが延長を急いでいる=成立が長引くようであれば移籍の可能性がある”と外部に受け取られかねない。
ヴスコヴィッチは“クラブの未来”だからこそ、慎重な扱いが必要
ヴスコヴィッチは19歳にして完成度が高く、デゼルビ体制の中で「未来の軸」となる存在だ。だからこそ、契約延長交渉は静かに進め、ほぼ合意に達した段階で初めてリークされるべきだ。
現段階でのリークは、代理人の駆け引き、他クラブの関心を煽る動き、クラブ内部の情報管理の甘さなど、いずれにせよ“良い兆候”とは言い難い。

