レポート
18人のローン組がシーズン終了——来季は“デゼルビ査定”の夏へ
スパーズが今季送り出した18名のローン組の多くが週末でシーズンを終え、来季に向けてクラブへ戻る準備を進めている。彼らにとって今夏は、就任したロベルト・デゼルビに自らの価値を示す“再出発の夏”となる。
ムーアはスコットランド年間最優秀若手賞——44試合の大飛躍
レンジャーズに在籍した18歳マイキー・ムーアは、PFAスコットランドの年間最優秀若手賞を受賞。44試合に出場し、シーズン序盤の苦戦から主力へと成長した。
ヴスコヴィッチが復帰——HSVの残留決定に貢献
膝の打撲で1ヶ月離脱していたルカ・ヴスコヴィッチは、週末のフランクフルト戦で復帰。終盤12分の出場で2-1の勝利に貢献し、HSVのブンデス残留を決めた。スパーズは彼に大型契約を準備しているとされ、来季の構想に深く関わる存在だ。
高井幸大は出場機会に恵まれず
ボルシアMGの高井幸大は、筋損傷の影響もあり直近2ヶ月半で4分のみの出場。欧州初挑戦は厳しいシーズンとなった。
ランクシャー&ドンリーは降格チームで奮闘
オックスフォードのランクシャーは12得点でクラブのゴールデンブーツを獲得。ドンリーも負傷から復帰し、後半戦の主力として存在感を示した。
デヴァインは買取打診へ——8G8Aの大成功
プレストンのアルフィー・デヴァインは48試合で8得点8アシスト。買取オプション(約450万ポンド)は高額とされるが、プレストンは獲得に動く姿勢を見せている。
フィリップスは“20歳以下最多出場”の快挙
ストークのアシュリー・フィリップスはチャンピオンシップで20歳以下最多出場を記録。3,700分超のプレータイムは大きな財産となった。
その他のローン組
・ヤン・ミンヒョク(コヴェントリー):後半戦は構想外で出場ゼロ
・マノル・ソロモン(フィオレンティーナ):左サイドで定位置確保
・アレホ・ベリス(ロサリオ):今季終了後にバイーアへ完全移籍予定
・デイン・スカーレット(ハイバーニアン):11試合1A、契約は残り1年
・オリヴァー・アイロウ(マンフィールド):17試合4Gで評価上昇
・ジョージ・アボット(マンスフィールド・タウン)は大腿負傷でシーズン終了
・ユースフ・アクハムリッチ(ブリストル・ローバーズ):19試合6G2Aで高評価
・タイリス・ホール(ノッツ・カウンティ):39試合8G2Aの成功ローン
・ダモラ・アジャイ(ブロムリー):リーグ1&2で30試合出場
・アルフィー・ドリントン(サルフォード):プレーオフ進出に貢献
記事解説
“デゼルビ査定”の夏——ローン組は序列を覆せるか
今回のローン組レポートで浮かび上がるのは、「来季のスパーズは序列が白紙に戻る」という点だ。デゼルビは固定観念に縛られず、プレシーズンでのパフォーマンスを重視するタイプであり、ローン組にも十分にチャンスがある。
最も評価を上げたのはヴスコヴィッチとムーア
ヴスコヴィッチはブンデスで“19歳のリーグベストCB”と評されるまで成長し、クラブは大型契約を準備している。ムーアはスコットランド年間最優秀若手賞を受賞し、トップチーム入りの可能性が現実味を帯びてきた。
プレストンが買取に動くとされるデヴァインは8G8Aと“チャンピオンシップ最高級の若手MF”へ成長。フィリップスは20歳以下最多出場という実績を残し、CBの層が薄いスパーズにとって貴重な存在だ。夏にスパーズでのファーストチームへの挑戦は高い壁かもしれないが、期待以上の成長を遂げたシーズンとなった。
一方で、序列が厳しくなる選手も
高井幸大、ヤン・ミンヒョク、スカーレットらは出場機会が限られ、来季の立ち位置は不透明。特にスカーレットは契約残り1年で、売却か延長かの判断が迫られる。
結論:ローン組は“量から質”へ——本当に残るのは数名
18名という大所帯のローン組だが、来季トップチームで生き残れるのは多くても3〜5名。デゼルビ体制は明確な戦術基準があるため、単なるポテンシャルではなく、「構造に適合できるか」が最重要となる。
この夏、ローン組の“本当のサバイバル”が始まる。
投稿元:Luka Vuskovic returns and Tottenham wonderkid wanted by Championship club

