レポート
シモンズ契約に“降格時の減給条項”が存在しないという致命的ミス
Spurs Web によれば、トッテナムはシャビ・シモンズの契約に降格時の給与減額条項(relegation wage reduction clause)が存在しないという重大な問題に直面している。通常、スパーズの選手契約には「降格した場合、給与が自動的に減額される」条項が含まれている。しかしシモンズの契約にはこれが入っていない。
そのため、もしスパーズが降格した場合、他の選手は給与が下がる一方で、シモンズだけは高額給与を維持したままチャンピオンシップを戦うことになる。記事はこれを「ダニエル・レヴィが最も cringe(顔をしかめる)する契約の見落とし」と表現している。
ACL離脱で移籍不可、給与圧縮の道も完全に消滅
本来、降格した場合はマンチェスター・ユナイテッドやバイエルン・ミュンヘンがシモンズ獲得に動く可能性があった。しかしACL断裂により、夏の移籍は完全に不可能となった。売却による給与圧縮の道も断たれ、スパーズは高額給与を抱えたまま残留争いを続けるリスクを負うことになる。
シモンズ本人は「心が折れた」と語るも、クラブは財務面で深刻な打撃
シモンズはACL断裂後、「心が折れた」「チームを助けられないのが辛い」と語っている。しかしクラブ側は、残留争い・主力離脱・契約構造の欠陥という三重苦に直面している。
記事解説
今回の問題は単なる負傷ではなく、契約構造そのものがクラブの財務を圧迫するリスクを孕んでいる。降格時の減給条項がない、ACLで年内復帰不可、移籍不可、高額給与を抱えたままチャンピオンシップへ——これはスパーズの経営にとって最悪のシナリオに近い。レヴィが最も嫌う「契約の見落とし」が、残留争いの最中に露呈した形だ。
なお、シモンズに限らず、給与減額条項がある他の長期離脱者にも同様に、夏に放出もできず、その給与がクラブ経営上の大きな問題になりうる。
長期の離脱が伴う負傷者を抱えた現在のスパーズの降格は「ただの降格」ではなく、大きな足枷を掛けられた状態での降格となってしまうだろう。

