トッテナムの新指揮官に就任したロベルト・デゼルビが、4月12日のサンダーランド戦でついにそのベールを脱ぐ。『football.london』のアラスデア・ゴールド記者によると、イタリア人知将には初陣のラインナップを決定するまでに9日間の猶予が与えられている。残留圏の17位に位置し、2026年はいまだリーグ戦勝利がないという過酷な状況下で、デゼルビは誰を再起動の核に据えるのか。負傷者の復帰状況と、期待される攻撃陣の音色をまとめる。
レポート:デゼルビが描く「攻撃的再編」の陣容
1. 負傷者の帰還とクドゥスの扱い
デゼルビは就任後初となるサンダーランド戦に向けて、まずはメディカルルームの状況を確認することになる。前任のトゥドールは代表ウィーク明けにクドゥスとロドリゴ・ベンタンクールが練習に戻ることを示唆していた。特に得点力不足に喘ぐグループにとって、クドゥスの魔力は魅力的な選択肢だが、約3ヶ月の離脱期間を考慮すれば、デゼルビは彼をベンチに置き、残留を懸けた終盤戦の全体を見据えて慎重に起用する可能性が高い。同様にベンタンクールも、まずは交代枠の一員として準備を進めることになりそうだ。
2. シャビ・シモンズの解放と戦術的バランス
今回の再編で最も確実視されているのは、シャビ・シモンズの先発復帰だ。前体制下で周辺的な役割に追いやられていたオランダ代表だが、今季トッテナムで誰よりも多くのチャンスを創出している事実は無視できない。デゼルビが好む4-2-3-1のシステムであれば、シモンズを最も得意とするトップ下の位置で自由に奏でさせることができる。また、左サイドバックにはデゼルビの同胞であるウドギを配し、4バックのバランスを整えることが予想される。中盤の底では、ジョアン・パリーニャの経験とアーチー・グレイのエネルギーを組み合わせ、攻守にわたるインテンシティを確保する狙いだ。代表活動で肩を負傷したパペ・マタル・サールの回復も待たれるが、ルーカス・ベリヴァルやコナー・ギャラガーも含め、中盤の選択肢は豊富に揃っている。
3. 最後尾と最前線の選択
ゴールキーパーについては、ヘルニアの手術を受けたヴィカーリオの回復次第となる。もしサンダーランド戦に間に合わない場合、アトレティコ・マドリード戦で苦い経験をした22歳のキンスキーを再び信頼し、精神的なレジリエンスを試すことになるだろう。最前線では、ドミニク・ソランケを1番手に、リシャルリソンやマティス・テル、コロ・ムアニらが脇を固める。デゼルビは来シーズン、何が起きても我々はトッテナムの監督としてここに留まると断言しており、カテゴリー不問の不退転の覚悟で、残留を勝ち取るための11人を選別することになる。
予想先発メンバー(4-2-3-1):
キンスキー;ペドロ・ポロ、ロメロ、ファンデフェン、ウドギ;アーチー・グレイ、ジョアン・パリーニャ;マティス・テル、シャビ・シモンズ、リシャルリソン;ソランケ
記事解説
情報源による「クドゥス復帰」の見解の相違
今回の予想スタメンにおいて、最も注視すべきはモハメド・クドゥスの扱いだ。『Evening Standard』のレポートでは、クドゥスはサンダーランド戦のみならず古巣ブライトン戦の欠場も濃厚であり、4月25日のウルヴァーハンプトン戦まで復帰を待つ必要があるとの悲観的な見通しが示されていた。しかし、今回の『football.london』アラスデア・ゴールド記者によるアセスメントでは、デゼルビがクドゥスを「ジョーカー」としてベンチに入れる可能性を示唆している。13試合未勝利という停滞を打破するために、指揮官が早期の魔力投入という博打に出るのか、あるいはES紙が説くように長期的な安定を優先して温存するのか。この判断の有無が、初陣の武器を決定づけるだろう。
シャビ・シモンズの解放と門番の再起
デゼルビ体制下で最も恩恵を受けるのは、シャビ・シモンズである可能性が高い。これまでの陣容において、彼は時にサイドに縛り付けられ、その創造性を発揮できずにいた。デゼルビがシモンズを「自由な10番」として中央でボールを保持させ、ウドギやペドロ・ポロの走力を引き出す羅針盤として機能させ始めた時、攻撃は真の輝きを取り戻す。また、ヴィカーリオ不在時のキンスキーの再起についても、足元の技術を重んじるデゼルビの哲学において、新たな評価の基準が設けられることになる。残留圏までわずか勝ち点1差。サンダーランド戦での90分間は、イタリア人知将が導く再建の航路が、いかに物理的な強度と戦術的な美学を融合させられるかの審判の場となるだろう。
Quiz Cockerel
初陣のキーマン候補
今回のレポートにおいて、今季トッテナムで「最も多くのチャンスを創出」しており、デゼルビ体制下で先発復帰が確実視されている選手は誰か?
1. コナー・ギャラガー
2. シャビ・シモンズ
3. モハメド・クドゥス
4. アーチー・グレイ
正解:2
正解はシャビ・シモンズだ。トゥドール体制下では限定的な起用に留まっていたが、その創造性は現在の陣容において随一だ。デゼルビのポゼッション・スタイルにおいて、10番としての彼の復活がサンダーランド戦の勝利に向けた最大の鍵となると予測されている。

