チャンピオンズリーグ・ラウンド16、アトレティコ・マドリードとの第2戦を前に、ミッキー・ファンデフェンが記者会見に登壇した。一部メディアが報じた「選手の戦意喪失」という噂に対し、守備の要が激しい言葉で反論。自らの退場劇への謝罪と、アンフィールドで仲間に見せられた「不屈の精神」を糧に、ホームでの大逆転突破を誓う姿をレポートする。
レポート
アトレティコ戦を翌日に控え、ファンデフェンがメディアの憶測、自身のパフォーマンス、そしてスカッドの現状について語った。
🎙️一部の選手がすでに戦意を喪失し、来シーズンのことを考えているという報道があるが。
💬ああ、もちろんそういう話が流れているのは知っている。正直に言って、あまり見ないようにはしているけどね。記者が時々言うことには驚かされるよ。「選手が戦意を喪失した」とか「今の状況を気にしていない」なんて、一体どこからそんな考えが出てくるんだ?
💬僕が言える唯一のことは、それは真実ではないということだ。ドレッシングルームにいる選手が「どうせ移籍するんだから、今の状況なんて自分には関係ない」なんて言っていたら、それは本当におかしな話だよ。ただのデタラメだ。そういう話が世に出て、人々がそれを信じ始めてしまっている。誰もが目の前の戦いに集中しているよ。
🎙️リバプール戦で勝ち点を得たことで、この状況を抜け出せるというポジティブな気持ちは強まったか?
💬先週末の試合、僕は出場停止でピッチにはいなかったけど、自宅で試合を観ていてチームの信じられないようなメンタリティを目にした。彼らは素晴らしいキャラクターと精神力を見せてくれたと思う。アンフィールドでの勝ち点1は極めて大きく、僕らが困難な状況にあるのは分かっているが、あの日のみんなが見せた姿は凄まじかった。あのメンタリティを明日、そして日曜日の試合でも発揮する必要がある。
🎙️クリスタル・パレス戦での退場処分についてはどう感じたか?
💬チームのみんなに謝罪した。明らかに試合の流れを変えてしまう瞬間だった。ピッチ上での一瞬の判断だったが、あの時は最善の決断ではなかった。退場になってピッチを去る時は本当に打ちのめされた気分だったよ。ハーフタイムにみんなに謝ったんだ。
🎙️今シーズンは自身の得点記録としては最高だが、チームの守備が苦しい理由は?
💬確かに今シーズンは多くのゴールを決めているが、守備側では非常に苦しんでいる。僕にとって最も重要なのは、この状況を好転させることだ。たとえ僕がもうゴールを決められなくなったとしても、チームがより良くプレーし、結果を出し始めること。それこそが僕のメインフォーカスであり、全員で成し遂げなければならないことだ。
🎙️先ほど「デタラメ」と表現したドレッシングルーム内の噂について、選手たちはどう感じているか?
💬自分たちや他の選手についての記事を読んで「これは何なんだ?」と思うことがある。先日も、ある選手が「移籍したがっているから今の状況を気にしていない」と言ったという記事があったが、みんなで「どうしてこんな話が出るんだ?」と驚いたよ。人々が勝手に作り話をすることは、僕らにとって大きなフラストレーションだ。さらに問題をややこしくするだけだからね。ファンがそれを信じて「あいつらはもうクラブのことを考えていない」と言い始めてしまうんだ。
💬でも信じてほしい。ピッチに立つ全員、スタッフ、選手、誰もが今の状況を深く気にかけている。僕らはただ状況を好転させたい。それが全員の第一の目標だ。それなのに「選手たちはもう気にしていない」なんて書かれるのは、本当に腹立たしいことだよ。
🎙️かつて自分の名前を呼んでいたファンが、報道によって違う見方をするようになるのは辛いか?
💬ファンが作り話を信じて、僕に対して違う考えを持ち始めるのはフラストレーションが溜まるよ。でも、僕にはそれを変えることはできない。それよりも、今のプレーを続け、フィットした状態を保ち、状況を変えることの方が重要だ。正直に言って、僕個人の直近数試合のパフォーマンスは最高ではなかった。僕にとって一番大切なのは、このクラブのために常に100%を尽くしていることを示すことだ。人々が真実でないことを言うなら、僕にできることは何もない。
🎙️アトレティコ戦に向けて「ビルバオの精神」をどう活かすか?
💬明日はただただ美しい試合になるだろう。僕らには失うものなんて何もない。何か特別なことを成し遂げたいと思っている。3点差があるから難しいのは分かっているが、状況を変えるために全力を尽くす。明日の試合が最初で、その後にプレミアリーグの試合が控えている。リバプール戦で見せたキャラクターを、さらに積み上げていけるはずだ。
🎙️自宅でリバプール戦を観ていた時の感情は?
💬ただテレビを観ていて、みんなが毎秒戦っている姿を目にした。1-0でリードされても、彼らは進み続け、チャンスを作り続けていた。ソファに座って、ただただゴールが決まることを願っていたよ。彼らはそれに値するプレーをしていたからね。リシャルリソンが決めて1-1になった瞬間は、家でテレビに向かって叫ぶほど嬉しかった。彼のためにも、チームのためにもね。
🎙️今の状況を乗り越えるのはどれほど難しいか?
💬明らかに難しい。チームが良い流れに乗れていない時に、周囲から色々なことを言われるのは簡単じゃない。でも、それも人生の一部だし、対処しなければならないことだ。僕はあまり記事を読まないようにして、携帯電話から離れ、家族や友人と過ごすようにしている。ここに戻ってきた時は、すべてを変えるために全力を尽くす。タフな時期であることは確かだ。
🎙️アトレティコ戦でのスリップの原因はシューズか?ピッチか?
💬滑ってしまうことに対してできることは何もない。ただ起きてしまったことだ。いつもと同じシューズを履いていたから、道具のせいじゃない。試合後に「普段と違うことをしたか?」と考えたけど、そんなことはなかった。あの瞬間に起きたのは、不運だっただけだ。キンスキーも失点シーンで滑っていたし、あの試合では多くの選手が滑っていた。僕が何か違うやり方をできたわけではなかった。
🎙️昨季のEL優勝から一転、なぜ残留争いをしているのか。今シーズンをどう振り返るか?
💬「タフだ」。正直に言って、その言葉しかない。昨シーズンの終わり方は最高だったが、今シーズンの結果は本当に厳しい。誰も望んでいない順位にいる。これは僕ら全員で力を合わせて変えていかなければならない。シーズン全体を通してタフな状況だが、まだ終わったわけじゃない。まだ試合は残っているんだ。
記事解説
内部崩壊を否定する「誠実な怒り」。ファンデフェンが背負う誇りと責任
アトレティコ・マドリードとの決戦を前に、ファンデフェンが会見で見せた姿は、崩壊の危機に瀕したスカッドの代弁者そのものだった。特に「主力選手の戦意喪失」という報道に対し、「デタラメ(Nonsense)」という言葉を何度も使い、強い不快感を示した点は重要だ。これは、外部の雑音がサポーターの不信感を煽っている現状に対する、選手側からの最大限の抗議と言える。
ファンデフェン自身、今シーズンはキャリア最多のゴールを記録しながらも、決定的な場面での退場やスリップといったミスも目立っている。会見で自らの退場を「試合の流れを変えてしまった」と謝罪し、非を認める潔さは、今のトッテナムに最も欠けているリーダーシップの形かもしれない。
興味深いのは、彼が自宅のソファからリバプール戦を観戦し、「テレビに向かって叫んだ」というエピソードだ。出場停止というもどかしい状況下で、客観的にチームの闘志を確認したことは、彼に新たな活力を与えた。リシャルリソンのゴールに歓喜したその情熱は、トゥドールが掲げる「被害者意識の排除」と完全に一致している。
昨シーズンのヨーロッパリーグ優勝という栄光から、降格の恐怖に怯える現状。その落差はファンデフェンが語る通り「タフ」の一言に尽きる。しかし、彼が「まだ終わっていない」と繰り返すのは、アンフィールドで見せた粘りが偶然ではないと確信しているからだ。12人の負傷者を抱える極限状態にあっても、守備の要が示した情熱こそが、トッテナム・ホットスパー・スタジアムに奇跡の火を灯す最後の燃料となるだろう。
情報元:Every word Micky van de Ven said in ‘nonsense’ rant and what Tottenham players really think
👤ミッキー・ファンデフェン
【基本情報】
本名:Micky van de Ven
生年月日:2001年4月19日(24歳)
ポジション:センターバック
経歴:フォレンダム ➔ ヴォルフスブルク ➔ トッテナム
【近況】
圧倒的なスピードを誇るディフェンスリーダー。今シーズンは退場処分や不運なスリップに苦しんでいるが、セットプレーからの得点力は大幅に向上した。私生活ではSNSの喧騒を避けるため、携帯電話を置く時間を意識的に作り、メンタルヘルスを保とうとしている。ホームでの第2戦を奇跡の出発点にすべく、強い意気込みで試合に臨む。
【豆知識】
誠実な謝罪:ミスを他人のせいにせず、ドレッシングルームで自ら謝罪する実直な性格。そのプロフェッショナリズムは、若手が多い今のスカッドにおいて重要な手本となっている。
多趣味な一面:フットボール以外ではダーツも好んでおり、集中力を養う一助になっている。ピッチ上での爆発的なスピードとは対照的な、繊細な技術と精神力を持ち合わせている。
Quiz Cockerel
今回の記者会見で、ファンデフェンが出場停止により自宅でテレビ観戦していたと語った対戦相手はどこか?
1. アトレティコ・マドリード
2. クリスタル・パレス
3. リバプール
4. アーセナル
正解:3
正解はリバプールだ。ファンデフェンは退場処分による出場停止のため、アンフィールドでの一戦を自宅で観戦。そこでチームが見せた粘り強い戦いに感銘を受け、大逆転突破への意欲をさらに強めたと語っている。
