【評価】「軟弱さは消えた」。ロイ・キーンが称賛したトゥドールの「2トップ」とアンフィールドでの執念

アンフィールドでのリバプール戦に臨んだトッテナムは、後半90分のリシャルリソンの同点弾により1-1のドローを演じ、連敗を5で止めた。試合後、ロイ・キーンはトゥドールが採用したドミニク・ソランケとリシャルリソンの2トップという「フィジカル重視の選択」を高く評価。残留争いの中で見せたスパーズの闘争心を「これまでとは違う」と称えている。

✔ トゥドール体制下で初となる貴重な勝ち点1を獲得し、連敗を5でストップ
✔ ロイ・キーンが前線のフィジカリティを絶賛。「リバプールは対処に苦慮していた」
✔ 90分にリシャルリソンが劇的ゴール。途中出場のコロ・ムアニが価値あるアシスト

レポート

フィジカルなアタックが生んだ勝ち点1

リバプール戦で1-1のドローを演じたトッテナムに対し、ロイ・キーンが意外な称賛を送った。トゥドールはこの試合、13名の欠場者を抱える窮地でソランケとリシャルリソンの2人を前線に並べる布陣を採用。キーンは『Sky Sports』の番組内で「スパーズのストライカーたちが逃げ道となり、リバプールは彼らへの対処に苦慮していた。スパーズには常に軟弱さが付き纏うものだが、今日の前線2人が見せたフィジカリティは大きなボーナスだった。彼らは相手をなぎ倒していた」と語り、その力強さを評価した。試合は1時間以上にわたってリードを許す展開となったが、90分にリシャルリソンが同点弾を叩き込み、2月以来となるプレミアリーグでの勝ち点を獲得。これにより公式戦での連敗は6でストップした。

醜くとも戦う姿勢を評価する視点

キーンはさらに、トッテナムが見せた戦い方についても言及している。

「スパーズは深く掘り下げて戦った。ここ数ヶ月、人々は彼らを嘲笑してきたが、今日はファイティング・スピリットを見せたよ。時には醜い場面もあったし、かなりダイレクトなフットボールだったが、同点ゴールもそのダイレクトなプレーから生まれたんだ。これまでのトッテナムらしくない戦い方だ。彼らは適切なタイミングで精神力、闘争心、そして質を示した。リバプールにもチャンスはあったが、スパーズが勝利を収めていてもおかしくなかった」

またジェイミー・レドナップもこれに同調し、リシャルリソンのパフォーマンスを「ジョー・ゴメスとファン・ダイクにとって終始『棘』のような存在だった。2トップというシステムに活路を見出したのかもしれない」と指摘。

トゥドールの戦術的選択が、残りシーズンの戦い方の雛形になる可能性を示唆した。

記事解説

美しさを捨てたトゥドールの逆襲:ロイ・キーンが認めた泥臭い一歩

アンフィールドという過酷なスタジアムで、トゥドールが選んだのは伝統的なスパーズらしさの放棄だった。ロイ・キーンが指摘した軟弱さの払拭は、主力不在のスカッドにとって生存のための唯一の選択肢だったと言える。ソランケとリシャルリソンというフィジカルを誇る2人を並べ、ボールをダイレクトに送り込む戦術は、洗練されたフットボールを志向してきたこれまでのクラブ像とは対極にある。しかし、それこそが今、ドレッシングルームに欠けていた戦う意志の具現化であった。

特筆すべきは交代枠の使い方だ。アトレティコ戦での混乱を経てヴィカーリオを先発に戻し、さらに勝負どころでコロ・ムアニを投入してアシストを引き出した采配は、トゥドールの勝負勘が機能していることを証明した。アレックス・ファーガソン時代に「スパーズの軟弱さ」を体験し続けたかつての闘将キーンが放った「トッテナムらしくない」という言葉は、最大級の賛辞だ。残留争いという泥沼において、華麗な技術以上に必要なのは、相手をなぎ倒しゴールをこじ開ける執念だ。

次戦のノッティンガム・フォレスト戦は、まさにキーンが言うところの「毎週がバトル」となる。アンフィールドで手にしたこの勝ち点1が、ただの偶然か、あるいは沈みかけたボートが再び浮上するための転換点となるのか。ソランケとリシャルリソンの2トップという武器を手にしたトゥドールが、批判を黙らせるだけの結果を出し続けられるか、その真価が問われるのはこれからだ。

情報元:Igor Tudor Tottenham tactic vs Liverpool praised as Roy Keane hails ‘huge bonus’

Quiz Cockerel

アンフィールドで輝いた新布陣

リバプール戦で勝ち点1をもぎ取った要因として、ロイ・キーンが「大きなボーナスだった」と称賛したポイントは何か?

1. 中盤での華麗なパス回し
2. ヴィカーリオの10回以上のセーブ
3. 前線のソランケとリシャルリソンが見せたフィジカリティ
4. トゥドールの試合後の落ち着いた会見

正解:3

正解は「前線のソランケとリシャルリソンが見せたフィジカリティ」だ。キーンは、スパーズがこれまで抱えていた軟弱さを捨て、2人のストライカーによる直接的で力強いプレーがリバプールを苦しめたと高く評価した。