ウェールズ代表が、トッテナムに所属し現在はストーク・シティへローン移籍中の若手センターバック、アシュリー・フィリップスを「引き抜く」ための動きを加速させている。イングランド世代別代表の常連である20歳に対し、ウェールズ側はフル代表での重要な役割を提示して説得を試みている。ノースロンドンで将来を嘱望される大器の決断に注目が集まっている。
レポート
ドラゴン軍団による積極的なアプローチ
『The Independent』によると、ウェールズ代表を率いるクレイグ・ベラミーは、今月行われるワールドカップ・プレーオフ準決勝のボスニア・ヘルツェゴビナ戦に向けて、アシュリー・フィリップスの招集を画策している。サルフォード生まれのフィリップスは、ウェールズ人の母親を持つことから代表資格を有しており、過去にはウェールズU-16でのプレー経験もある。
その後、イングランドU-19やU-21でキャリアを積んできたフィリップスだが、いまだフル代表での出場はない。現在ローン先のストーク・シティで通算70試合以上の出場を重ね、着実な成長を見せている。
ウェールズは、1月に足首を骨折したトッテナムの主将ベン・デイヴィスや、ハムストリングの負傷で離脱中のクリス・メファムといった守備の主力を欠いており、フィリップスを即戦力として迎え入れたい考えだ。ベラミーは3月17日にスカッドを発表する予定であり、フィリップスがこのオファーを提示された際にどのような返答をするかが焦点となっている。
記事解説
ベン・デイヴィスの不在が招いた「代表枠」の争奪戦
今回のウェールズによるアプローチは、トッテナムのドレッシングルームにいるベン・デイヴィスの長期離脱という不幸な出来事が、皮肉にも若きタレントへのチャンスを生み出した形だ。フィリップスはトッテナム加入後、ベンチ入りの機会は多く得ていたものの、いまだノースロンドンでのシニアデビューを果たせていない。しかし、ローン先であるストークでの過酷な2部リーグでの戦いを通じて、彼は「フットボールの厳しさ」を身をもって体現している。
ウェールズ代表にとって、フィリップスを確保することは単なる穴埋めではない。彼らは過去に2度しかワールドカップに出場しておらず、今回のプレーオフは歴史を塗り替えるための重要な局面だ。イングランドU-21のスカッドに名を連ねるフィリップスにとって、フル代表での出場を確約されるウェールズの提案は、キャリアを加速させる大きな推進力となるだろう。ベラミーが「君には重要な役割がある」と説くのは、単なる勧誘ではなく、本気で彼を将来の守備の柱に据える覚悟があるからだ。
一方で、フィリップスはナイジェリア代表の資格も持っており、選択肢は多岐にわたる。トッテナムの将来のキャプテン候補とも目される逸材が、どの国を背負って戦う決断を下すのか。3月17日の発表は、ウェールズだけでなくイングランド、そしてトッテナムという組織にとっても、極めて重い意味を持つことになる。
情報元:Wales want Tottenham star to switch allegiance from England ahead of World Cup play-off
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フィリップスのルーツと代表資格
アシュリー・フィリップスがウェールズ代表を選択できる理由として、正しいものはどれか?
1. ウェールズで生まれた
2. ウェールズ人の母親を持つ
3. トッテナムでウェールズ人とプレーしている
4. ウェールズのクラブに所属している
正解:2
正解は「ウェールズ人の母親を持つ」だ。フィリップス自身はイングランドのサルフォード生まれだが、母親のルーツによりウェールズ代表としての資格を有している。今回のプレーオフ招集に応じれば、彼はイングランド代表の道を断ち、ドラゴン軍団の守備を支えることとなる。

