【エース復帰】クルゼフスキの復帰は3月下旬か?スウェーデン代表指揮官がW杯予選への招集を示唆

スウェーデン代表を率いるグレアム・ポッターが、長期離脱中のデヤン・クルゼフスキの状態について言及した。昨年5月の膝の手術以来、今シーズンの出場が一度もない背番号21だが、3月末に控えるワールドカップ・プレーオフ準決勝での復帰に向けて、代表・クラブの両陣営がその回復を慎重に見守っている。

POINT

クルゼフスキは昨年5月に膝蓋骨の手術を受けて以来、今シーズンの出場がない
スウェーデン代表のポッターは、3月末のウクライナ戦での復帰を切望
現在はバルセロナでの精密検査や注射治療を経て、3〜4週間後のトレーニング再開が焦点

レポート

スウェーデン代表の危機とクルゼフスキへの期待

スウェーデン代表の指揮官グレアム・ポッターは、3月末に行われるウクライナとのワールドカップ・プレーオフ準決勝に向けて、デヤン・クルゼフスキとアレクサンダー・イサクの両名が間に合うことを切望している。ポッターは彼らの招集可否について「今はただ指をくわえて幸運を祈るしかない。彼らが戻ってくることを願っているが、そうでなければ、利用可能な選手たちで解決策を見つける必要がある」と語り、苦境にある代表チームにおける彼らの重要性を強調した。

クルゼフスキは、2024年11月にアゼルバイジャンを6-0で破った試合で2ゴール1アシストを記録して以来、代表戦から遠ざかっている。ネーションズリーグでは5試合でキャプテンを務めるなど、北欧の雄にとって彼は代えの利かない中心選手だ。

慎重なリハビリプロセスとバルセロナでの精密検査

クルゼフスキの復帰への道は、決して平坦ではない。先日解任されたトーマス・フランクは、彼の復帰が差し迫ったものではないことを以前から示唆していた。膝の痛みを完全に取り除くことがリハビリの最優先事項とされており、最近では患部への注射治療も行われた。

フランクは「膝に痛みがないことを確認することが重要だ。そのための注射が功を奏することを願っている。順調にいけば、3週間から4週間後にはピッチの上で痛みなくトレーニングを再開できるだろう」と語っていた。また、クルゼフスキは最近バルセロナへ飛んで精密検査を受けている姿も目撃されており、クラブ側も再発防止に向けて万全の体制を敷いている。

トゥドール体制における「創造性」の渇望

残留争いの渦中にあり、イゴール・トゥドールが指揮を執る現在のトッテナムにとって、クルゼフスキの不在は戦術的に極めて大きな損失だ。ファイナルサードでの創造性と献身的なハードワークを兼ね備えた彼の復帰は、攻撃陣の活性化に不可欠なピースとなる。

しかし、25歳のスターがいつ本来のパフォーマンスを取り戻せるのか、現時点では明確な保証がない。スウェーデン代表のプレーオフが開催される3月下旬が、彼にとって今シーズン初の実戦となるのか、あるいはトッテナムでそれ以前に復帰の目処が立つのか。スカッドの層が薄い中で戦うトゥドールにとっても、その回復状況が今後のシーズン終盤の行方を左右することになる。

背景・ソース

  • football.londonによる、スウェーデン代表の記者会見およびトーマス・フランク解任前のコメントをまとめたレポート。
  • クルゼフスキは昨年5月から離脱しており、膝蓋骨の手術から約9ヶ月が経過している。
  • バルセロナでの検査結果や、3月下旬の代表ウィークが復帰のターゲットとなっている。

参照元:Sweden boss Graham Potter issues injury update on Tottenham star Dejan Kulusevski

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スウェーデン代表が3月末に対戦する、ワールドカップ・プレーオフ準決勝の相手はどこか?

1. ポーランド
2. ウクライナ
3. ウェールズ
4. トルコ

正解:2
スウェーデン代表は、本大会出場を懸けたプレーオフ準決勝でウクライナと対戦する。グレアム・ポッターはこの大一番に向けて、クルゼフスキやイサクといった主力の復帰を待ち望んでいるが、両者ともにコンディションは不透明なままだ。

スパーズジャパンの考察

1. 創造性と運動量を共に不足を解消する「唯一無二」の存在

トゥドールの3-4-1-2や3-4-2-1といったシステムにおいて、クルゼフスキのような「個で局面を打開しつつ守備にも貢献できる」選手は、経営的な観点からも最も価値が高いアセットだ。さらに、ハイプレスと帰陣しての守備参加に置いても高い献身性を見せる無尽蔵な体力は証明済みで、シャビ・シモンズやコロ・ムアニとの共存が実現すれば、残留争いを早期に脱出する原動力となるだろう。しかし、これほどの長期離脱となれば、復帰後のパフォーマンス低下というリスクも無視できない。

2. ファンの忍耐と「21番」への期待

トッテナムのファンは、クルゼフスキのひたむきで献身的なプレースタイルを愛している。彼がいないドレッシングルームやピッチ上の熱量の欠如は、現在の不振の一因とも言える。リハビリが長引くにつれ、ファンの間では焦燥感も高まっているが、バルセロナまで足を運んで万全を期す姿勢は、彼のプロ意識の表れでもある。

3. 代表ウィークがもたらすリスクとリターン

3月下旬の代表戦での復帰は、トッテナムにとってはリスクが伴う。クラブでの慣らし運転がないままプレーオフという極限の強度でプレーすることは、再発の懸念を拭えない。一方で、代表でのプレーが実戦感覚を取り戻す「リハビリの仕上げ」となる可能性もある。スウェーデン代表の命運を握るポッターと、残留を懸けて戦うトゥドール。両指揮官の思惑が交錯する中、クルゼフスキの決断に注目が集まる。