セリエAの巨人ユベントスが、トッテナム・ホットスパーの守護神グリエルモ・ヴィカーリオの獲得に向けて具体的な動きを見せていることが判明した。ルチアーノ・スパレッティ監督率いる「貴婦人(ユベントスの愛称)」は、今夏のスカッド強化の重点項目としてゴールキーパーを挙げており、すでにヴィカーリオの陣営と接触を開始している。
レポート:イタリア帰還を巡る水面下の攻防
ユベントスは今夏、プレミアリーグで活躍する二人のスター守護神の動向を注視している。昨年10月、現トッテナム暫定監督イゴール・トゥドールの後を継いでユベントスの指揮官に就任したルチアーノ・スパレッティは、現在セリエAで5位につけているチームのさらなるアップグレードを計画中だ。
スパレッティ監督は、ゴールキーパーを「解決すべき問題点」として明確に定義している。現在、ユベントスではミケーレ・ディ・グレゴリオが正守護神を務めているが、ここ数週間の著しく深刻なミスにより、その評価は急落している。バックアップのペリン(33)やピンソーリョ(35)の高齢化も相まって、今夏のトップクラスのゴールキーパー確保は至上命題となっている。
『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙のレポートによれば、ユベントスのリストの最上位にはリヴァプールのアリソンが名を連ねている。しかし、ユベントス経営陣は、同時にトッテナムのグリエルモ・ヴィカーリオを母国イタリアへ呼び戻すための準備も進めている。ヴィカーリオの代理人はすでにユベントス側と話し合いを持っており、インテル・ミラノを出し抜く形で獲得レースを優位に進めたい意向だ。
移籍金は2500万ユーロから3000万ユーロ(約2170万ポンドから2610万ポンド)程度と見積もられている。2023年にエンポリから加入したヴィカーリオに対し、トッテナム側も売却に応じる姿勢を見せる可能性がある。なぜなら、トッテナムは今夏、賃金構造の撤廃を含むスカッドの抜本的な刷新を計画しており、守護神の入れ替えも再建に向けた有力な解決策の一つとして検討されているからだ。
背景・ソース
本記事のソースは、2026年2月24日に公開された『Evening Standard』のアーサー・フェリッジ記者による独占レポートだ。レポートは、トッテナムが16位に沈む現状を打破するために、今夏、聖域なき再編を断行しようとしているタイミングで、主力であるヴィカーリオに具体的なオファーが舞い込んだ事実を伝えている。
背景には、ユベントスのスパレッティ監督がローマ時代に指導したアリソンとの再会を熱望している一方で、より若くセリエAでの実績も豊富なヴィカーリオを、長期的な守護神の座に据えるという二段構えの戦略がある。
トッテナムの経営陣は、昨季17位、今季も低迷を続ける組織の現状を重く受け止めており、1月の市場で純支出を1300万ポンドに抑えた反動として、夏の市場での「資金捻出のための売却」を否定できない状況にあるのである。ACミランのメニャンが契約延長したことで市場の選択肢が狭まるなか、ヴィカーリオを巡る交渉は、夏の大型招聘を計画するトッテナムの財務戦略における極めて重要な変数となっている。
参照元: Juventus ‘open transfer talks with Tottenham star’ as Serie A giants eye summer squad upgrade
スパーズジャパンの考察
1. 「刷新」という大義名分とヴィカーリオの価値
ヴィカーリオは加入以来、驚異的なシュートストップでチームを救ってきた。しかし、ダービーでの失点時に見せた守備陣への激しい怒りなど、組織の不和が表面化するなかで、彼自身が環境の変化を求めている可能性は否定できない。2500万ポンド程度の移籍金で彼を売却し、その資金をポチェッティーノらが求める「新しい顔」の獲得に充てることは、再建に向けた合理的な強化策となる可能性があるだろう。
2. スパレッティ監督が求める「イタリアの規律」
トゥドール前監督の解任後にユベントスを立て直したスパレッティは、戦術的なインテリジェンスを著しく重視する。ヴィカーリオのセリエAでの経験と、プレミアリーグで培った高い強度は、スパレッティのフットボールを完成させる最後のピースとなり得る。スパーズ側にとっては、選手の市場価値が最も高いこの時期にイタリアの強豪へ売却することは、ビジネスとしては失策ではないと言えるだろう。
3. 守護神交代が招く「守備再編」の最終段階
もしヴィカーリオが去れば、トッテナムは正守護神の確保という新たな課題を背負うことになる。11名の負傷者や主将の出場停止に揺れる現在の守備陣において、唯一の「固定された存在」を失うリスクは多大だ。夏の市場で大規模な投資が約束されているとはいえ、新監督が最初に取り組むべき解決策が「ゴールキーパーの再選定」となることは、サバイバルを終えたばかりの組織にとって著しく高いハードルとなるのではないかと推測される。
クイズ(Quiz Cockerel)
ジャンル:移籍・統計 今回のレポートにおいて、ユベントスがトッテナムからグリエルモ・ヴィカーリオを引き抜くために必要とされると予測されている移籍金の範囲(ユーロ)は、以下のうちどれでしょうか。
1. 1000万〜1500万ユーロ
2. 2500万〜3000万ユーロ
3. 4500万〜5000万ユーロ
4. 7000万ユーロ以上
解説: 正解は「2番 2500万〜3000万ユーロ」だ。レポートにある通り、ユベントスはこの価格帯でヴィカーリオを誘惑できると考えており、インテル・ミラノとの争奪戦を制するために、すでにヴィカーリオ側との交渉を開始しているのである。
