【完結】ヤン・フェルトンゲン独占インタビュー:Part 5。「引退は救いだった」。指導者への道を選ばない理由と、ファンとの「5年越しの落着」

トッテナム・ホットスパーのレジェンド、ヤン・フェルトンゲンによる独占インタビューが完結した。最終回となる今回は、身体的限界と闘った現役末期の苦悩、指導者の道への率直な見解、そして2020年の無観客での別れを経て、ついに果たされたサポーターとの再会の全容を詳報する。


引退生活はいかがですか? プレーが恋しいですか? 子供たちや家族ともっと多くの時間を過ごせることを楽しんでいますか?

ヤン:「僕は引退せざるを得なかったことが、幸運だったと思っている。それは明確な道だったんだ。アンデルレヒトが僕の契約を更新したくなかったとか、僕がまだ十分に通用しないと見なされたわけではない。引退は一つの『救い(relief)』だった。なぜなら、昨シーズンの1年間で5、6試合しかプレーできず、本当に苦労していたからだ」

精神的にですか?

ヤン:「物理的にだ。そしてそのために精神的にもね。僕はクラブのキャプテンだった。彼らは僕に給与を支払っていたし、僕はファン、会長、コーチ、そしてチームメイトに対して責任を感じていた。でも、それを果たすことができなかった。それは僕にとって辛いことだったよ。僕が先発した最後の試合には家族が来ていたんだ。僕は『この試合をプレーして、すべてを捧げるつもりだ』と言った。娘との素晴らしい瞬間があったよ。僕は泣かなかった。泣かなかったのは、あまりに幸せだったからだ。足首とアキレス腱の状態のせいで、ピッチを去ることは僕にとって大きな救いだった。それ以来、僕はとても幸せに過ごしている。ここ(スパーズ)に来て試合を観て、練習場に行き、スタジアムツアーをして、壁にある写真を見て、それについて話すこと……。そうしたことが、プレーを恋しくさせる。それ以外については、今日一緒に車に乗っている息子たちに話したばかりなんだ。『君たちがこの年齢で、僕がまだここでプレーしていたらよかったのに』ってね。そうすれば、君たちは僕がプレーするのをここで観ることができただろう。もちろん、彼らはアンデルレヒトや代表チームで僕のプレーを観ているけれど、ここで観るのはさらに特別なことだったはずだ」

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