スパーズジャパンの考察
1. チェルシーの「放逐」を逆手に取った戦略的リクルート
イングランドU-16の主将という、同世代で最高水準のリーダーシップと技術を持つ選手をライバルからフリーで奪った事実は、補強戦略における「目利き」の勝利だ。チェルシーが投資回収を急ぐあまりに足元の宝を逃している現状は、トッテナムにとって長期的な資産を形成するための絶好の解決策となっている。
2. トゥドール体制下での「実力主義」の加速
フランク体制下で滞っていたアカデミーとトップチームの循環が、フランク解任と同時に動き出した意義は大きい。ウィルソンの練習合流がジョブリングのような新入生に与える心理的影響は多大だ。ただしトゥドール主導というよりも、上司にあたるヨハン・ランゲがそのように働きかけているという見方が正しいだろう。「トッテナムならトップへ上がれる」という評判が広がれば、今後さらに欧州全土の至宝が集まる好循環が生まれるだろう。
3. 「右サイドバック」という補強ポイントの整合性
ペドロ・ポロが26歳、スペンスが25歳と、現在ファーストチームで主力となっている右サイドバックが同年代となっている。ジョブリングは16歳と若いが、キャプテンシーを備えたこのポジションのスペシャリストを確保したことは、数年後のスカッドにおける「右サイドの空白」を埋めるための、極めて理に適った強化策となるのではないかと推測される。
