トッテナム・ホットスパーのイゴール・トゥドール体制が本格的に指導を開始した。16位に沈むチームを救うべく、クロアチア人指揮官は自らの哲学を熟知した3名の信頼できる仲間をノースロンドンへと呼び寄せた。刷新されたバックルームスタッフの顔ぶれと、それぞれの任務を詳報する。
レポート
トッテナムの新たな暫定ヘッドコーチ、イゴール・トゥドール(47)は、月曜日の午後からホットスパー・ウェイ(練習場)での指導を開始した。今回の再編では、トゥドールと共にユベントスやラツィオを渡り歩いてきた3名の腹心が新たに加わった。
1. イヴァン・ヤヴォルチッチ(アシスタントコーチ)
トゥドールと同じスプリト出身の47歳。ユベントスとラツィオの両クラブでトゥドールの右腕を務め、いずれも3月の着任から「9試合で5勝3分け1敗」という驚異的なV字回復を実現させた立役者だ。かつてイタリアの下部リーグで監督を務めた経験もあり、守備的ミッドフィルダーとしてセリエAでもプレーした戦術眼は、現在の不安定な中盤を再編する上で不可欠な要素となる。
2. リッカルド・ラガナッチ(フィジカルコーチ)
49歳のイタリア人スペシャリスト。トゥドールとはエラス・ヴェローナ時代、およびユベントスで共に働いてきた。彼の最優先任務は、主力12名を欠く「壊滅的な負傷者状況」を管理しつつ、トゥドールが要求する「アグレッシブなハイプレス」に耐えうる肉体へと選手たちをコンディショニングすることだ。
3. トミスラフ・ロギッチ(GKコーチ)
50歳のクロアチア人。ラツィオやユベントスだけでなく、クラブ・ブルージュやシャフタール、さらにはインド代表の指導経験も持つ国際派だ。ヴィカーリオ、キンスキー、オースティンの守護神トリオに新たな刺激を与える。
一方、組織の継続性を担保するために残留が決まった重要なスタッフも存在する。
- アンドレアス・ゲオルグソン(セットピース・コーチ): 今季のスパーズにおいて唯一の改善点と評価されているセットプレー部門を、引き続き統括する。
- ファビアン・オッテ(GKコーチ): ロギッチの合流後もクラブに留まり、二人のベテランコーチが最後線の強化を分担する形となる。
- キャメロン・キャンベル(個人開発コーチ): ヨハン・ランゲが重視する「個々のスキル向上」を担う専門職として、新体制下でも役割を継続する。
- スチュアート・ルイス(アカデミー移行コーチ): トップチームとアカデミーの橋渡し役として留任。フランク体制下でチャンスを得られなかった若手たちの抜擢に向け、トゥドールとの緊密な連携が期待される。
なお、トーマス・フランクの退任に伴い、ジャスティン・コクラン、ヨニー・ハイティンハ、クリス・ハスラム、およびアナリストのジョー・ニュートンの4名がクラブを去った。
