トッテナム・ホットスパーのイゴール・トゥドール暫定監督が、月曜日の午後からホットスパー・ウェイでの指導を開始した。16位に沈むチームを救うべく現れた「フットボール界の消防士」の着任により、再起の好機を掴むことが期待される5名(グループ)をお届けする。
レポート
トッテナム・ホットスパーのイゴール・トゥドール体制が幕を開けた。16位に低迷し、降格圏までわずか5ポイント差という窮地において、クロアチア人指揮官は月曜日の練習場からチームの再建に着手した。現地メディア『football.london』は、今回の監督交代によって明確な恩恵を受ける5名(グループ)を特定している。
1. トッテナム・サポーター
トーマス・フランク前体制下で、スタジアムの雰囲気は著しく毒性を帯びていた。ファンは前任者の消極的なフットボール、記者会見での振る舞い、そして負傷者情報を巡る不透明さに多大な不満を抱いていた。トゥドールが持ち込む、より攻守が激しく入れ替わる攻撃的なスタイルは、フランク体制下でブーイングを繰り返していた6万人のファンに、再び席から立ち上がって声援を送る理由を与えるだろう。サポーターは日曜日のアーセナルとのノースロンドン・ダービーを皮切りに、新監督を強力に後押しすることが予想される。
2. ランダル・コロ・ムアニ
チャンピオンズリーグでは3ゴール2アシストを記録しながら、プレミアリーグでは未だゴール関与がないフランス代表FWにとって、トゥドールの就任は最大の強化策となるはずだ。コロ・ムアニは昨季、ローン先のユベントスにおいてトゥドールの下でプレーし、わずか11試合で5ゴール1アシストと爆発した実績を持つ。トゥドールは昨夏、ユベントスが彼を獲得できなかった際に激しい不満を示したと報じられるほど、このストライカーを高く評価している。ウィルソン・オドベールがACL(前十字靭帯)断裂で今季の大半を欠場するなか、かつての恩師との再会はコロ・ムアニが本来の輝きを取り戻すための最高の後押しとなるだろう。
3. マティス・テル
フランク体制下でほとんど戦力外に近い扱いを受けていた若き至宝マティス・テルにとっても、今回の監督交代は大きなチャンスだ。トゥドールは若手の「証明したいという飢え」を好む傾向にあり、フランクに冷遇されていたテルのハングリー精神を活用することが期待される。トゥドールが採用する「3-4-2-1」のシステムでは、1トップの背後に2枚の「10番(トップ下)」を配置する。シャビ・シモンズを軸としつつ、テルがこの役割に適応できれば、以前よりも飛躍的に出場時間が増えることになるだろう。
4. イヴ・ビスマ
フランクやポステコグルーといった歴代監督との間で、遅刻や規律上の問題で衝突を繰り返してきたビスマだが、負傷者クライシスによって図らずも直近のリーグ戦5試合に出場し、生き残りの機会を得ていた。トゥドールの就任は、29歳のミッドフィルダーにとって文字通り「白紙からの再出発(フレッシュスタート)」を意味する。もしビスマが、昨季終盤に欧州戦で見せたような一貫性を中盤の底で発揮できれば、トゥドールという規律に厳しい軍曹の下で、再びチームの主軸へと返り咲く好機となるだろう。
5. 「3人目」のセンターバック
フランク体制の末期、ファンデフェンとロメロの二人が欠けない限り、他のセンターバックがピッチに立つことは困難であった。しかし、トゥドールは「3-4-2-1」を基本布陣としており、これは常に3名のセンターバックに枠が開かれることを意味している。主将ロメロが出場停止で不在の現在はラドゥ・ドラグシンや17歳のジュンアイ・バイフィールドに門戸が開かれ、ケビン・ダンソが負傷から戻れば即座にユニットに組み込まれるだろう。また、中盤が本職のジョアン・パリーニャをディフェンスラインに固定したり、ペドロ・ポロ復帰後にアーチー・グレイを3バックの右に配したりといった戦術的柔軟性が、守備陣全体に新たな競争と活力をもたらすはずだ。

