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【内部告発】消された「降格の恐怖」と「赤字経営」。サポーター団体が暴露した、クラブが隠蔽を試みた面談記録の全貌

トッテナム・ホットスパーの公式サポーター団体であるトッテナム・ホットスパー・サポーターズ・トラスト(THST)は16日、クラブ首脳陣との公式面談において、クラブ側が最終的な議事録から削除した複数の重要項目を独自に公表した。16位に沈む現状への危機感や財務的な不透明さなど、クラブがファンに隠し続けようとした「不都合な事実」が露呈している。


レポート

2月3日、トッテナムの拠点であるリリーホワイツ・ハウスにて、THSTのマイケル・グリーン会長らと、ヴィナイ・ヴェンカテシャムCEOらクラブ首脳陣による直接面談が行われた。

THSTは約4,500名のサポーターを対象としたアンケート調査の結果を提示したが、後日公開された公式の議事録において、クラブ側はサポーター側の切実な主張や具体的な追及の多くを「不掲載」としていたことが判明した。THSTは「説明責任と透明性を確保するため」として、削除された文言の全容を公表した。

1. 降格への現実的な恐怖と野心の欠如

クラブが削除を求めた一節には、ファンの深刻な心理状況が記されていた。

「ファンは現在の順位と方向性に著しく困惑している。1年でホーム勝利がわずか4試合という現状において、降格のリスクに対する純粋な懸念がある。ヨーロッパリーグ優勝によって生まれた信念は今や失われ、主力に負傷者が続出しているにもかかわらずチームを強化できなかった『野心の欠如』にファンは憤っている」という指摘だ。

クラブ側は、この「降格」という言葉を含む段落の掲載を断固として拒否した。

2. 2018年以来の「利益なし」という財務的実態

財務セクションにおいて削除された項目は、さらに深刻だ。THSTは「クラブは2018年以来、利益を上げられていることを示す財務諸表を提出しておらず、キャッシュフローを維持するために株式発行による現金(穴埋め)を必要としている」と指摘。

1月に多額の補強資金を投じられなかった背景に、公表されている以上の資金繰りの苦しさがあるのではないかと詰め寄ったが、クラブはこのやり取りを議事録から完全に抹消した。

3. 若手育成の「ゴールデン・スレッド(黄金の糸)」の断絶

アカデミーからファーストチームへの昇格が停滞している現状についても、鋭い追及があった。

THSTは「若手がローン移籍を繰り返すだけで、トップチームへの道筋が見えない」と批判。

特に、守備陣が不足している緊急事態において、なぜルカ・ヴシュコヴィッチら有望なローン組を呼び戻さなかったのかという具体的な問いも削除された。

ファンが求めた「アカデミーからトップまで一貫したプレースタイル(DNA)」の欠如こそが、組織のアイデンティティを破壊しているという主張は無視された格好だ。

4. 勝利を前提としない経営指針(KPI)

最も経営の核心を突いたのが、戦略的目標に対する「主要業績評価指標(KPI)」の有無だ。THSTが戦略の背後にある具体的な数値を求めたところ、クラブ側は「まだ内部で合意されていない」と回答。

THSTはこれに対し、「もし目標がトロフィー獲得であるならば、KPIに直接明記されるべきだ。単なる『欧州戦出場権の確保』が指標であるならば、それはフットボールの成功よりも財務的なパフォーマンスを優先している証拠だ」と断じたが、この論争も公にされることはなかった。

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