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【暫定就任】イゴール・トゥドールがスパーズの救世主に。「走らぬ者は去れ」クロアチアの闘将がもたらす電撃療法と、ダービーへの宣戦布告

戦術面では、3-5-2のシステムをベースに、奪った瞬間に垂直方向(縦)へと加速する攻撃スタイルを好む。ユベントス時代には、強靭なディフェンダーを最終ラインに並べ、ウィングを起点としたアグレッシブなプレッシングでセリエAの強豪たちを苦しめた。今回のトッテナムでの任務は、まず何よりも「降格の恐怖」を取り除くことだ。

火曜日のニューカッスル戦での敗北により16位に転落したチームに対し、クラブ首脳陣は、組織を内側から揺り動かす「電気ショック」が必要であると判断した格好だ。トゥドールは人々から好かれることを望まず、媚びを売ることもない。選手たちとも一定の距離を保ち、ただ試合に勝つための肉体的、および精神的な頑健さ(ロバストネス)をトレーニングで植え付けることに執着する。

しかし、彼のキャリアには危うさも同居している。直近のユベントスでは、GMのダミアン・コモリとの間で、補強戦略や選手管理を巡る多大なる摩擦が生じた。ランダル・コロ・ムアニの残留を望んだトゥドールに対し、クラブが異なる判断を下したことで不信感が爆発。記者会見で公然とクラブの市場での動きを批判し、さらには敗戦後に選手たちを名指しで非難した末、わずか7ヶ月で解任された経緯がある。

トッテナムがこの「諸刃の剣」をあえて選んだのは、彼が短期的なチーム改善において卓越した実績を持っているからだ。ラツィオでは就任後2ヶ月間無敗を維持し、ユベントスでも当初は堅実なスタートを切っていた。この「即効性」こそが、11日後のダービー、そして残留を懸けたサバイバルにおいて、トッテナムが求めた最大の処方箋(解決策)なのである。

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