トッテナム・ホットスパーは、イゴール・トゥドールを今シーズン終了までの暫定ヘッドコーチに任命した理由を明らかにした。残留圏まで5ポイント差という窮地において、クラブは「組織」と「強度」を即座に再構築できるリーダーシップを求めている。
レポート
トッテナム・ホットスパーは、トーマス・フランクの後任としてイゴール・トゥドール(47)を指名した背景にある戦略的な意図を公表した。クラブ公式声明によれば、トゥドールに託された任務は極めて単純明快だ。
残留圏まで5ポイント差という「決定的な段階」にあるチームに対し、即座に組織的な規律と高いインテンシティ(強度)、そして勝負強さを再注入することだ。
テクニカル・ディレクターのヨハン・ランゲは、トゥドールの最大の武器を「困難な局面でのインパクト創出能力」であると定義した。昨シーズンのユベントスにおいて、混乱の中での就任からチャンピオンズリーグ出場権を確保した実績は、現在のスパーズが最も必要としている解決策と合致している。
クラブの目標は、スカッドが持つ本来の質を最大化し、プレミアリーグの順位を押し上げると同時に、来月に控えるCLラウンド16で強豪(ユベントスやアトレティコ等)と対等に渡り合うことにある。
しかし、トゥドールを待ち受けているのは、フットボール界でも類を見ないほど過酷なスケジュールだ。来週末の初陣は、首位を走る宿敵アーセナルとのノースロンドン・ダービー。その後もフラムやクリスタル・パレスとのダービー、さらにはアンフィールドでのリヴァプール戦と、一分の隙も許されない連戦が続く。
11名の負傷者を抱える脆弱な「骨組み」のスカッドを、この短期間でいかに「戦える集団」へと変貌させるのか。12度目の監督職に挑むこのジャーニーマンの適応力に、クラブのサバイバルが懸かっている。

