トッテナム・ホットスパーの次期監督候補として、ブックメーカーの「本命」に急浮上したマルコ・ローゼ。49歳のドイツ人指揮官が、かつての恩師ユルゲン・クロップから受けた多大なる影響と、チームの核であるシャビ・シモンズとの深い絆について詳報する。
レポート
トーマス・フランクを解任したトッテナムの次期監督探しにおいて、マルコ・ローゼが急速に支持を集めている。現在フリーのローゼは、トッテナムがどのようなフットボールを志向すべきかについて、すでに明確なビジョンを提示していると言える。
ローゼのキャリアを語る上で欠かせないのが、リヴァプールのレジェンドであるユルゲン・クロップとの関係だ。
2002年、当時マインツの監督だったクロップはローゼを獲得し、二人は共にブンデスリーガ昇格という快挙を成し遂げた。ローゼはマインツで約200試合に出場し、クロップの下で長年研鑽を積んだ。
ローゼはかつて、「クロップの下で過ごした多くの時間は素晴らしいものだった。彼は我々全員を形作った。フットボールの面だけでなく、何よりも人間としての接し方において多大なる影響を受けた」と語っている。
その戦術哲学は、クロップを彷彿とさせる「プレス・アンド・アタック」が基盤だ。ブンデスリーガ公式サイトのインタビューに対し、ローゼは次のように自らの流儀を説明している。
「ボールを失った際、非常にアクティブに働きかけたい。多大なるスプリントが必要だ。高い位置でボールを奪い、ゴールへの最短ルートを通る。そして自分たちがボールを保持しているときは、ロングボールを放り込むのではなく、素早くダイナミックに前進したいんだ」
この哲学を誰よりも理解し、体現できるのが現在のスパーズにいるシャビ・シモンズだ。
二人はRBライプツィヒ時代に師弟関係にあり、シモンズはローゼの指導下で公式戦68試合に出場し、18ゴール22アシストという驚異的なスタッツを記録した。シモンズのポテンシャルを最大限に引き出した恩師の就任は、現在16位と低迷するチームにとって劇的な変化をもたらす可能性を秘めている。
