背景・ソース
本記事のソースは、『Daily Mail』のヴィヴェク・チョードリー記者による独占レポートだ。
レポートは、かつてイングランド・フットボール界の頂点にいたデリ・アリが、なぜ今ロンドンの深夜のカジノで「クジラ」として扱われているのかという非情な現実を伝えている。
背景には、デリ・アリという稀代の才能のあまりに急激な凋落がある。トッテナム時代の全盛期には5000万ポンド(約106億円)以上の市場価値を誇り、プレミアリーグを席巻した彼は、マウリツィオ・ポチェッティーノ体制下での成功から一転し、モウリーニョ、ヌーノ、コンテといった歴代指揮官の下で居場所を失った。
エヴァートンへの移籍、トルコのベシクタシュへのローン、そしてセリエA昇格組のコモでの挑戦。これらすべてが失敗に終わった。特にコモでは、ACミラン戦でのわずか10分間の出場中に一発退場を喫するという、現在の精神状態の不安定さを象徴するような出来事も起きている。
2023年にギャリー・ネビル氏との対談で明かされた壮絶な虐待やトラウマ、そして睡眠薬への依存。これらの告白は世界中に衝撃を与え、多くの同情を呼んだ。しかし、今回のカジノでの浪費報道は、彼が未だに心の安らぎを見出せず、かつて週給15万ポンド(約3204万円)を稼いでいた時代の金銭感覚のまま、ギャンブルという出口のない迷路に迷い込んでいる可能性を示唆している。
