スパーズジャパンの考察
1. フランクが示した「全責任を背負う」覚悟の重み
記者の鋭い追及に対し、ロメロへの謝罪を「それで十分だ」と切り捨て、主将剥奪の議論を遮断したフランクの態度は、現場の指揮官としての胆力を証明している。世論の反発を承知の上で、あえてロメロを「チームの原動力」と公認したことは、選手たちに対して「監督は絶対的な味方である」という強力なメッセージとなっただろう。
2. 「11名対11名」の序盤に見えた、失われぬ競争力
フランクが「満足している」と語った最初の30分間は、現在の14位という不名誉な順位が、本来のポテンシャルを反映していないことを示唆している。自信に満ちたユナイテッドを相手に対等に渡り合ったという事実は、主力さえ揃えばトップレベルで戦えることの証明だ。しかし、その「主力」が次々と負傷や退場で欠けていく現状こそが、今季のトッテナムを象徴する不条理な「雨の日」を長引かせている。
3. 「砂糖(報酬)」なき戦いと、問われる経営陣の支援
「進み続けるしかない」というフランクの言葉からは、現状の苦境に対する深い諦念と、それを乗り越えようとするプロとしての誇りが入り混じっている。報酬(シュガー)となる勝利が遠のくなかで、ウドギの新たな負傷は、冬の市場で補強を最小限に留めたフロントの判断を改めて厳しく問い直すものになるだろう。このレジリエンスが「自壊」へと変わる前に、組織としての具体的な解決策をピッチ内外で示す必要があるのではないかと推測される。
