トッテナム・ホットスパーを襲う未曾有の負傷者クライシスが、ピッチ上の成績だけでなく、クラブの財務面にも著しく深刻な打撃を与えていることが明らかとなった。現在、離脱中の12名のシニア選手に対し、クラブは毎月450万ポンド(約9億6100万円)もの給与を、プレー機会がない状態で支払い続けている。
レポート
トッテナム・ホットスパーの負傷者問題が、経営を圧迫する巨額の損失へと発展している。最新の調査レポートが詳報したところによれば、現在トッテナムはジェームズ・マディソン、ロドリゴ・ベンタンクール、モハメド・クドゥス、ミッキー・ファンデフェン、ベン・デイヴィス、ルーカス・ベリヴァル、リシャルリソン、ペドロ・ポロ、デヤン・クルゼフスキ、ケビン・ダンソ、およびジェド・スペンスらを含む合計12名のファーストチームの選手を負傷で欠いている。
これらの選手たちに支払われている週給の合計は102万ポンドに達しており、現在の為替レートである1ポンド=213.609円で換算すると、102万ポンド(約2億1800万円)、月額では450万ポンド(約9億6100万円)という天文学的な数字になる。これは、プレー不可能な選手たちに対し、1日あたり14万5000ポンド(約3100万円)という多大なる人件費が積み上がっていることを意味している。
特に大きな損失となっているのが、スカッド内でも最高給の一人であるジェームズ・マディソンの不在だ。週給17万ポンド(約3600万円)を誇る司令塔は、今季絶望の可能性も示唆されており、その不在がもたらす財務的なコストは極めて多大だ。
トッテナムが冬の移籍市場において、ファンが期待したような大規模な即戦力補強に踏み切れなかった背景には、この「負傷者税」とも呼ぶべき巨額の固定費が財政を著しく圧迫していた事実がある。
11名ものシニア選手を欠いたマンチェスター・シティ戦のような極限状態を招いたのは、単なる不運だけではなく、コンディション管理の失敗が補強予算を食いつぶした結果と言えるだろう。
かつてアンジェ・ポステコグルー体制下でも同様の事態が見られたが、トーマス・フランクの下でもこの連鎖は止まっていない。主力選手たちがメディカル・ルームに留まる時間は、そのままクラブが競争力を失う時間と直結しており、ピッチ上の成績が14位と低迷するなかで、財務的な持続可能性さえも危ぶまれる事態となっている。12名の離脱という不条理な現実は、毎週2億円以上の純損失としてクラブの再建を遅らせる決定的な要因となっている。
