背景・ソース
本記事のソースは、トッテナムの最新動向を報じる『football.london』のブルーナ・レイス記者による独占レポート、および『The Telegraph』の追加情報を基にしている。
レイス記者は、レヴィが会長職を退いた後もENICの株主として依然として多大な影響力を持とうとしている一方で、経営の実権を完全に掌握したルイス・ファミリーとの間に明確な「戦略の乖離」があることを浮き彫りにした。
背景には、トッテナムというブランドが持つ巨大な資産価値がある。
スタジアムの収益力や欧州でのプレゼンスを背景に、アジアや中東の資本が買収を虎視眈々と狙っている事実は、昨年9月の3件ものアプローチが証明している。しかし、ルイス・ファミリーは「クラブの売却」ではなく「さらなる再建」を優先する姿勢を崩していない。
特に重要な事実は、レヴィの持つ29.88%の株式が「ENICの持ち分」であり、トッテナム・ホットスパーというクラブに直接紐づく支配権を保証するものではないという点だ。
インサイダーたちは、この法的・構造的な制限が買い手にとって多大なリスクになると分析している。レヴィが自身の退職金とも言えるこの10億ポンドという巨額を現金化するには、ルイス・ファミリーとの協力、あるいは第三者による「不釣り合いな高値での投資」が必要不可欠な状況にある。
現在、プレミアリーグで14位と低迷し、主力11名の離脱や主将ロメロのフロント批判に揺れる現場の混乱とは対照的に、取締役会の奥底では、四半世紀続いたレヴィ時代の「清算価格」を巡る冷徹な交渉が続いている。
参照元: Tottenham takeover truth as ENIC’s Daniel Levy faces clear problem amid £1bn sale update
