背景・ソース
本記事のソースは、トッテナムの番記者アラスデア・ゴールドによる『football.london』の分析レポートだ。
ゴールド記者は、フランクがロメロの去就に対して「No idea」という突き放したような表現を用いたことに注目し、これが単なる無知ではなく、選手とクラブの関係性が制御不能な段階に入っている可能性を示唆していると分析している。
背景には、アルゼンチンの有力メディア『TyC Sports』などが報じた「ロメロのアトレティコ・マドリード移籍熱望」という具体的な動きがある。
昨夏、アンジェ・ポステコグルーの下でヨーロッパリーグ優勝を果たしたロメロだが、現在の14位という低迷、および11名の負傷者を放置したフロントの姿勢に対し、プロとしての野心が著しく削がれている現状がある。特に、自身が体調不良の中で強行出場し、ハーフタイムで力尽きた直後に「シニア選手11人」という数字を突きつけられたことは、彼にとって「これ以上この組織で戦うことは不可能だ」と確信させる決定的な要因となった。
フランクは会見で、自身のリーダーシップ論を展開し、「52歳の私ですら毎週のように間違いを犯す。27歳のロメロがリーダーとして過ちを犯すのは当然だ」と擁護の姿勢を見せた。しかし、ゴールド記者は、主力のほぼ全員がロメロの批判投稿に賛同した事実を重く見ている。
これは単なる一選手の「outburst(爆発)」ではなく、スカッドが共有するフロントへの不信任決議に他ならない。
フランクが「1月の市場はフットボールマネージャーのようにはいかない」と弁明し、シャビ・シモンズやクドゥスといった夏の実績を強調したとしても、目の前の「戦力不足」に苦しむ選手たちの心を繋ぎ止めるには、あまりに説得力を欠く状況だ。
さらに、デンマーク放送局『Viaplay』へのインタビュー拒否に見られるように、クラブ側がネガティブな追及に対して著しく過敏になっている点も、内部の動揺を裏付けている。
ロメロという「不沈の反逆者」を抱えながら、フランクはいかにしてチームの崩壊を食い止めるのか。ノースロンドンの支配権を巡るドラマは、主将の流出危機という最悪のシナリオを孕みながら、次なるマンチェスター・ユナイテッド戦へと向かっている。
参照元: Thomas Frank has ‘no idea’ if Cristian Romero will be at Tottenham next season
