トッテナム・ホットスパーの指揮官トーマス・フランクが、相次ぐSNSでの問題投稿で揺れる主将クリスティアン・ロメロの将来について、現時点では保証できないとの考えを明かした。移籍市場閉幕後の騒動を経て、ノースロンドンの守備の要を巡るナラティブは、残留から「決別」の可能性へと大きく傾き始めている。
レポート
トーマス・フランクは、主将クリスティアン・ロメロが来シーズンもトッテナムに留まるかどうかについて、「全く分からない(no idea)」と認めた。
この発言は、ロメロが今週、冬の補強不足に対して自身のインスタグラムで「恥ずべきことだ」と怒りを露わにした一連の騒動を受けてのものだ。
27歳のアルゼンチン代表ディフェンダーは、マンチェスター・シティ戦(2-2)で体調不良によりハーフタイムでの交代を余儀なくされた直後、起用可能なシニア選手が11名しかいない現状を公然と批判した。フランクはロメロが引き続き主将を務めることを認めたものの、その内情は決して穏やかではない。
ロメロはフランク体制下の苦境において6ゴール4アシストを記録するなど、ピッチ上では極めて重要な役割を果たしてきた。しかし、母国アルゼンチンでの報道によれば、昨年8月に4年契約を結んだばかりであるにもかかわらず、本人は今夏の退団を熱望しているとされる。
来季もロメロがクラブにいることを期待しているかという問いに対し、フランクは次のように語った。「それは私が全く分からない質問だ。現時点で彼は主将であり、長期契約を結んでおり、我々は彼と新しい契約を締結したばかりだ」
指揮官は特定の個人を指すことは避けつつも、不満を持つ者がいたとしても、プロとして職務を遂行すべきであるとの持論を展開した。
「全員が自分の仕事をしている限り、それで十分だ。私のことを最高の男だと思っていない選手も中にはいるだろうが、ピッチ上で懸命に働き、全力を尽くしている限り、私は満足だ。全員が同じ方向を向き、互いに好意を抱いていればより良いだろうが、重要なのはピッチ上のパフォーマンスだ。ロメロは私が指揮を執って以来、例外的な存在であり、守備だけでなく重要なゴールも決めてきた」
一方で、フランクは規律についても言及し、「誰であっても、決して越えてはならない一線が存在する」と強調した。
前回のボーンマス戦後の不適切投稿に続き、同じ過ちを繰り返したロメロに対し、指揮官は内部で対処したことを強調しつつ、27歳のリーダーが今後も過ちを犯しながら成長していく過程にあるとの見解を示している。
冬の移籍市場については、コナー・ギャラガーの獲得を他のビッグ6のクラブと比較しても「ビッグサイン」であると評価し、オーナー陣の野心に疑いはないと断言した。
しかし、ロメロの投稿にマディソンやソランケら主力11名が賛同(いいね)を示した事実は、現場とフロントの間に横たわる溝が、フランクが語る「個人的な情熱」という言葉だけでは埋めきれないほど深く、そして組織的な広がりを見せていることを露呈した。
