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【欧州戦登録ルール】冬の市場閉幕と「登録の罠」:トーマス・フランクを待ち受ける非情な決断と22名の制限枠

トッテナム・ホットスパーの冬の移籍市場は、トーマス・フランクやファンが望んだほどの補強が実現せぬまま閉幕した。主力11名の負傷という未曾有の危機に対し、指揮官はプレミアリーグ、およびチャンピオンズリーグの登録リストにおいて、極めて困難なパズルの完成を迫られている。

レポート

冬の移籍市場を終えたトッテナムに残されたのは、期待の新戦力であるコナー・ギャラガーとソウザ、そして11名もの負傷者を抱えた満身創痍のスカッドだ。主将クリスティアン・ロメロがSNSで「起用可能なシニア選手が11人しかいなかった現状は恥ずべきことだ」と断じた通り、現場の疲弊は限界に達している。

プレミアリーグの登録ルールにおいては、2004年1月1日以降生まれの選手はU21枠として25名枠の外で扱われる。これにより、新加入のソウザ、ジェームズ・ウィルソン、メイソン・メリアに加え、アーチー・グレイ、ルーカス・ベリヴァル、ウィルソン・オドベール、およびマティス・テルらは登録不要で出場が可能だ。

非地元育成(外国人)枠は17名中16名と一枠の空きを残しており、地元育成(ホームグロウン)枠もブレナン・ジョンソンの退団と入れ替わりでギャラガーが加わったことで、規定の8名に近い7名を確保している。特筆すべきはケビン・ダンソで、彼は幼少期をイングランドのアカデミーで過ごした経歴により、プレミアリーグではホームグロウン扱いとなる。

しかし、チャンピオンズリーグでは編成の難易度が著しく跳ね上がる。UEFAの規定では、Bリスト(若手枠)に登録するためには21歳以下であることに加え、クラブに2年以上在籍していなければならない。そのため、今冬加入したテルやベリヴァル、ソウザはAリストへの登録が不可欠となる。さらに、最大25名の登録枠のうち8名は「地元育成枠」に割り当てられ、そのうち4名は「クラブ育成枠」でなければならない。

現在、トッテナムでこの条件を満たすシニア選手はブランドン・オースティンのみであり、不足する3枠分だけ全体の登録可能人数は削減され、実質的なスカッドは22名にまで制限される。

現在、Aリストの登録候補となる非地元育成の選手は21名、協会育成プレイヤーは6名存在し、合計27名が21の席(オースティンを除く)を争う極めて過酷な状況だ。フランクは2月5日の23時の期限までに、最大3名の登録変更を行う決断を下さなければならない。

長期離脱中のマディソンや、足の親指を負傷したダンソ(CLでは非地元育成選手の扱い)をリストから外すのか、あるいは登録外だったビスマやドラグシンを再登録するのか。負傷者クライシスに喘ぐチームにおいて、この「数字のパズル」を解き明かすことが、欧州の舞台での躍進に向けた唯一の処方箋となる。

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