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【データ分析】CLでの躍進も救いにならず:スタッツが示すトーマス・フランク「解任」の必然性

Optaの分析メディア『The Analyst』が、トッテナムの現状をデータに基づき分析した。チャンピオンズリーグでの好調とは裏腹に、プレミアリーグにおける「期待ポイント(xPts)」の著しい低さが、フランク体制の限界を物語っている。

レポート

Optaのデータ分析部門『The Analyst』は、トッテナムの現状について、欧州カップ戦での進撃がプレミアリーグでの深刻な問題を覆い隠していると冷徹に指摘した。直近のリーグ戦13試合でわずか2勝、順位を14位にまで下げたスパーズは、スタジアムの空席やブーイングに見られるように、ファンとの信頼関係が崩壊寸前にある。

ドルトムント戦での2-0の勝利は、11名のフィールドプレーヤーで掴んだ貴重な白星であり、CLでのプレーオフ回避に望みを繋ぐものだった。しかし、昨季の17位という低迷と同様、国内での不振は言い逃れできないレベルに達している。

フランクへの支持の根拠として、宿敵アーセナルのミケル・アルテタが初期の不振を乗り越えた成功例が引き合いに出される。トッテナムのヴェンカテシャムCEOが当時のアーセナルの要職にいたこともその背景にあるが、Optaは両者の決定的な違いを「希望の芽(期待値)」の有無に見出している。アルテタは不振時もFAカップ制覇という実績があり、データ上も内容の向上が見られた。一方でフランクのスパーズは、8月のシティ戦以降、楽観できる材料をほとんど提示できていない。

特に憂慮すべきは、得点の「セットプレー依存」である。スパーズのゴール期待値(xG)の36.2%がセットプレーによるものであり、これはプレミアリーグで最も高い。オープンプレーからのxGは22試合でわずか14.0にとどまっており、攻撃の構築に一貫して苦戦している実態が浮き彫りとなった。

さらに「期待ポイント(xPts)」の推移を見れば、凋落は必然だったと言える。シーズン序盤に3位に位置していた時点で、スタッツから算出される期待順位はすでに13位相当(実際の勝ち点17に対し期待値11.2)に過ぎなかった。

レポートは、フランクを支持し続けることはクラブにとって自傷行為になりかねないと警告している。土曜日のバーンリー戦以降に控える強豪との4連戦を前に、この「中身のない勝利」がチームを救う奇跡となるのか、あるいは破滅への序曲となるのか、データの示す現実は極めて厳しい。

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